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富士通から手のひら静脈認証センサー内蔵タブレット「ARROWS Tab Q704/PV」登場【デジ通】

ITライフハック / 2014年5月22日 13時0分

富士通から手のひら静脈認証センサー内蔵タブレット「ARROWS Tab Q704/PV」登場【デジ通】

富士通が手のひら静脈の認証センサーを内蔵するタブレット「ARROWS Tab Q704/PV」を発表した。Windows 8.1 Proをプリインストールし、CPUはCore i5を搭載するビジネス向けのWindowsタブレット。パスワード入力や指紋認証よりも、よりセキュアな静脈認証を採用していることもあり、より業務における不正アクセスや無断使用といったことを防ぐ安全性を求めるケースに適した製品となっている。

富士通を含め、生体認証に対応する製品の多くは指紋認証方式を採用している。しかし、指紋の状態は人それぞれ異なり、例えば皮膚の状態やその時の乾燥状態の影響でうまく認識できない方も少なからずいるという。個人で利用する際、指紋認証がうまくできない場合は利用をあきらめたり、他の手段を使うことも可能だが、企業で導入した端末のセキュリティレベルを一定レベル以上に保つには、そうした妥協は許されることではない。

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特に社員全員のセキュリティレベルを一定に保つ必要のある業種では、こうした問題は深刻で、指紋認証の場合は、100%使えるとは限らない。そこで全員に共通して使えるのが手のひら静脈センサーになるという。たとえば指紋センサーは指の乾燥状態などに影響され、指静脈も指の温度に影響されるが、手のひら静脈の場合は、それらの影響を受けずに利用者全員が問題なく利用できるという。また、手のひら静脈は静脈の本数も多く、指紋や指静脈よりも偽装が難しいため、よりセキュアになるという利点もある。

「AROOWS Tab Q704/PV」には、ベースとなるモデルの「Tablet AROOWS Tab Q704/H」がある。ベースモデルと比較すると静脈センサーを追加した分、サイズが30mm程度大きくなり、重量も70g程度重くなっている。厚みは11.9mmから12.0mmと0.1mm厚くなっている。まあ静脈センサーを採用した分、サイズなどは大きくなっているのは仕方のないことで、それでもタブレットとしての使い勝手にはそれほど影響していないと言えるだろう。センサーに手をかざすだけで認識される。認識速度は、手をかざしてからログインまでは1秒もかからず、パスワード入力よりも早く、指を滑らす形式の指紋認証よりも簡単だ。

官公庁、企業の開発部門、法務部、重役向けといったように、固定した人間しか使ってはいけない端末で、面倒くさくないセキュリティをかけてくれる静脈認証センサーを搭載したARROWS Tab Q704/PVは、高いセキュリティを必要とする業務向けのタブレットPCとして、おススメできる最右翼の製品であると言える。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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