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JMOOC公認サイト「gacco」が7月度の開講および新講座の募集開始を発表

ITライフハック / 2014年7月3日 15時0分

JMOOC公認サイト「gacco」が7月度の開講および新講座の募集開始を発表

先日『「gacco」の第一弾講座で受講者の18%が修了、「反転学習コース」では80%が修了』という記事でNTTナレッジ・スクウェアとNTTドコモと共同で推進する、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(以下、JMOOC)公認の国内初の大規模公開オンライン講座(MOOC)提供サイト「gacco(ガッコ)」の情報をお伝えした。

その「gacco(ガッコ)」の7月度は1講座が開講し、6講座の募集を開始した。また、芝浦工業大学の講座開設も決定したことを発表した。

「gacco」では、現在62000名を越える会員登録があり、4月に開講した本郷和人教授(東京大学)の「日本中世の自由と平等」、5月に開講した村井純教授(慶應義塾大学)の「インターネット」、6月に開講した栗崎周平准教授(早稲田大学)の「国際安全保障論」と3講座連続して、1講座あたり1万名を超えるユーザーが受講しているという。

■新規に開講する1講座
「gacco」第4弾講座として「オープンエデュケーションと未来の学び」(北海道大学重田勝介准教授他)が7月7日に開講する。本講座は、MOOCに代表される「オープンエデュケーション」(インターネット上で広く教育活動を提供する活動)について、4週間で学習するコース。“MOOCでMOOCを学ぶ講座”として多数の期待を集めているという。

■新たに6講座での募集を開始
さらに7月度は6講座の受講募集を開始し、ビジネスパーソン向けの講座、ビッグデータ活用に関する講座、心理学系の講座、京都の歴史に関する講座、化学系の講座、観光関連の講座と多様なラインナップを用意する。6講座の中で特徴的な講座は以下となる。

・「化学生命工学が作る未来」
関西大学(吉田宗弘教授、上田正人准教授、石川正司教授、岩崎泰彦教授、河原秀久教授)による講座が「化学生命工学が作る未来」。

この講座では、化学・生命・マテリアルをキーワードに、21世紀の「ものづくり」と「先端技術」の発展に貢献するための研究に邁進する化学生命工学部の4名の研究者がそれぞれの研究分野の講義を担当する。

第1週(上田講師)は、原子・分子同士の「化学結合」から、原子配列の乱れの役割、材料設計の地図となる「状態図」の読み方まで、金属・無機材料科学の基礎を解説し、原子レベルで巧妙に設計された実用材料の内部に迫る。

第2週(石川講師)では、効率のよいエネルギーが必要とされる社会に欠かせない蓄電池の技術について、応用化学の視点から学習する。

第3週(岩崎講師)は、高分子系バイオマテリアルに焦点を当てながら、その設計・合成・分析・評価の方法、それらの応用例を解説し、新しい次世代型バイオマテリアルを設計するための指針を探る。

第4週(河原講師)では、昨今のバイオテクノロジー技術に重要な生物であり、原始地球において最初の生命体として発生した細菌である微生物の働きを応用した様々な工業生産技術や、発酵産業を基にした応用例について学習する。

また、本講座では「理工系の学問は実験を通して学ぶことが重要」という同学の理念に基づき、「gacco」で初めての実験スタイルの反転学習コース(オンラインで学習した内容をもとに対面で発展的な講義を行う対面授業付きコース)を提供する。

・「歴史都市京都の文化・景観・伝統工芸」
立命館大学(矢野桂司教授と木立雅朗教授)の講座が「歴史都市京都の文化・景観・伝統工芸」だ。

前半の講義(矢野講師)では、地理情報システム(GIS)を用いて、歴史都市京都の現在・過去・未来の景観や文化をコンピュータ上に再現し、これらの変遷を明らかにするとともに、将来の京都の景観についても学習する。

後半の講義(木立講師)では、京都の一般的なイメージとは異なる、考古学や文献史学によって明らかにされた中世以降の京都の移り変わりを通じて「いま現在」の京都の悩みや試み、さらには、京都の伝統工芸を守り伝えるためのさまざまな努力を学習することで、新たな京都の魅力の発見を促す。

といった興味深い講座がほかにも用意されている。それぞれの講座の概要は以下、

■2014年7月に募集開始をする講座概要

講座名:ビジネススクール(入門)
募集開始:7月2日(予定)
開講日:10月8日(予定)
反転学習:実施
担当講師:名古屋商科大学
・長沢雄次教授
・岩澤誠一郎教授
・山田隆教授
・小山龍介客員教授
・北原康富教授
・伊藤祐輔教授

講座名:デジタルアーカイブのつくり方
~ビッグデータ・オープンデータを紡いで社会につなぐ~
募集開始:7月10日(予定)
開講日:10月10日(予定)
担当講師:首都大学東京
・渡邉英徳准教授

講座名:モチベーション・マネジメント
募集開始:7月30日(予定)
開講日:10月22日(予定)
担当講師:東京未来大学
・角山剛教授

講座名:化学生命工学が作る未来
募集開始:7月30日(予定)
開講日:10月22日(予定)
反転学習:実施
担当講師:関西大学
・吉田宗弘教授
・上田正人准教授
・石川正司教授
・岩崎泰彦教授
・河原秀久教授

講座名:歴史都市京都の文化・景観・伝統工芸
募集開始:7月30日(予定)
開講日:10月29日(予定)
担当講師:立命館大学
・矢野桂司教授
・木立雅朗教授

講座名:交流文学研究~東南アジアへの旅~
募集開始:7月30日(予定)
開講日 :10月29日(予定)
反転学習:実施
担当講師:立教大学
・舛谷鋭教授

■芝浦工業大学「イノベーション入門~技術経営の活かし方~」を今秋に追加
芝浦工業大学の田中秀穂教授、稲村雄大准教授、平田貞代准教授、加藤恭子准教授による「イノベーション入門~技術経営の活かし方~」が「gacco」で開講されることが決定。

本講座では、技術系のMBAと呼ばれるMOT(Management of Technology)プログラムを日本で最初に提供している芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科の講座がベースとなっており、研究や開発の成果を得ることだけで満足してしまうのではなく、その成果(技術)をビジネスに結び付けるための能力と活動について学ぶ。

本講座は、主にメーカーの新製品開発の担当者を対象としているが、技術経営を体系的に学んで、技術系マネージャーへのキャリアアップを目指すビジネスパーソンや、理系学生に向く講座となっている。(2014年秋開講予定)

■新規追加講座概要
講座名:イノベーション入門~技術経営の活かし方~
募集開始:2014年8月中旬募集開始予定
開講日:2014年11月中旬開講予定
反転学習:実施
担当講師:芝浦工業大学
・田中秀穂教授
・稲村雄大准教授
・平田貞代准教授
・加藤恭子准教授

各講座のシラバス等の詳細情報は「gacco」ホームページ上にて確認のこと。

■「gacco」(ガッコ)

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