ニコ動をMP3に変換・ダウンロードする「にこ☆さうんど♯」の運営者に有罪判決

ITライフハック / 2014年7月17日 9時0分

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以前に「著作権無視のフリーライドはなくなるか? ニコ動の動画変換&ダウンロードサイト運営者を逮捕!」で紹介したように5月8日に北海道警察本部サイバー犯罪対策課および北海道手稲警察署に逮捕された、違法ダウンロードサイト「にこ☆さうんど♯」の運営者の男性(30歳)に対する判決が言い渡された。

一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)および株式会社ドワンゴ・ユーザーエンタテインメント(due)の告訴により逮捕された後、札幌地方検察庁により5月28日に起訴(公判請求)された「にこ☆さうんど♯」の運営者男性(30歳)に対し、懲役3年(執行猶予4年)罰金500万円の有罪判決が言い渡された。

同サイトでは、ニコニコ動画に公開されている動画をMP3ファイルに変換してダウンロードできる仕組みを持っており、またサイト内でストリーム配信も可能とニコニコ動画の動画掲載ページURLを入力するだけで容易に変換・ダウンロードが可能となっていた。

このため利用者数は、20万人以上に及び、1日あたり約1500件のファイル変換が行われるなど、大規模な違法配信が行われることとなった。

■広告売上実に1億3千万円! 罰金500万でも1億2千5百万円が手元に?
同サイトは、ユーザーに無料で利用できたが、サイト内に設置された大手広告サービス(アドネットワーク)を通じ、これまでに約1億3千万円もの収益を得ていたことが警察の捜査によって確認されていた。自分が権利を持っていない多数のコンテンツで莫大な利益を得るなど、その悪質性は際立ったものであった。

今回、初犯にしては極めて厳しい判決であると言えるが、1億3千万の収益から、罰金500万円を差し引いても、1億2千5百万円が残る計算になる。これを割に合うと見るかどうかは個人差があるとは思うが、罰金が安いように感じるのは、筆者だけではないだろう。

もちろん刑事事件としての罰金であると思うので今後は、民事訴訟による損害賠償請求などで、濡れ手に粟の売り上げをすべて没収し、さらに割に合わない金額の損害賠償を請求してもらい、こういった「フリーライド」であくどく儲けようとするようなサイトは徹底的に潰して行ってもらいたいところだ。

なお、今回のサイトのようないわゆる寄生型サイトにおける違法音楽配信に関して、サイト運営者に著作権法違反の有罪判決が出されたのは今回が初めてのことであるが、こうしたサイトは、探せばまだいくつか存在している。

■他人のコンテンツを餌にユーザーを集めて荒稼ぎする寄生型サイト
近年、こうした違法配信において大きな問題となっているリーチサイト等の寄生型サイトは、広告収益を目的として開設されるケースが極めて多く、違法サイトに広告が掲載されることで、そうしたサイトに多額な広告収益をもたらす結果となっている。

毎日マジメにコツコツとコンテンツを作り、サイトにアップして読者を確保しようと努力しているブログメディアや個人ブログと比較し、こうした寄生型サイトは自らはコンテンツを作らないで、すでにあるものを無断で持ってきて、無料で使わせるという行為は、許されるものではない。

また、そうしたサイトにUUやPVが多いからと広告掲載を依頼するアドネットワーク業者にもネット上の著作権リテラシーがないと言わざるを得ない。人気のサイトだから出広するというのではなく、そのサイトの性格も理解した上で広告を打つということを広告業者はは学ぶ必要が出てきたと言えるのではないだろうか。

なお、JASRACとdueは、今回の事件が違法配信に対する大きな警鐘となり、適正な音楽配信ビジネスの発展につながることを期待しているとしている。

■プレスリリース(JASRAC)
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