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グローバル・ブレイン、大企業とベンチャーが集結する「Global Brain Alliance Forum 2018 」を開催

ITライフハック / 2018年12月17日 17時0分

グローバル・ブレイン、大企業とベンチャーが集結する「Global Brain Alliance Forum 2018 」を開催


日本の独立系VCであるグローバル・ブレインは、さまざまな業界の経営者や有識者を招き、これからのベンチャー市場や経済、テクノロジーのトレンドを考える「Global Brain Alliance Forum 2018 」を2018年12月7日に開催した。

■グローバル・ブレインの新戦略を語る
会場ではまず、グローバル・ブレイン代表取締役社長の百合本安彦氏(以下、百合本社長)が、同社の新戦略について語った。


グローバル・ブレイン代表取締役社長 百合本安彦氏
百合本社長は、まずマーケットのトレンドについて、アメリカについては大型の調達ラウンドが爆発的に増加するなど好調であり、中国は投資件数が下落してアクティブ度が低下しているが、1件あたりの投資金額は増加していると語る。日本については急激なValuationの高騰が続いている模様。ただし過熱感もあり、調整局面に入っているとも語った。

なお同社は2018年に46社、134億円の投資を実行しているとのこと。エグジットについても、メルカリとラクスル、ログリーが上場しており、これらの影響により財務体質が強固になったという。同社が抱える人材についても採用を強化しており、40名から60名体制へと基盤強化を図っているとのこと。



■全運用残高は1500億円に迫る
2016年にローンチした6号ファンドの状況だが、百合本社長によると、かつてないスピードで実行されているという。「毎週水曜日に1件か2件を会議にかけ、毎月3、4件投資している」(百合本氏)。投資先はAIやフィンテック、ドローン関連などだ。今後は7号ファンドも合わせて、全運用残高は1500億円に迫る予定とのことだ。


■「10の企業理念」を守って迎えた20周年
ところで同社は設立してからこの方、ネットバブルもリーマンショックも、コリアンショックも乗り越えてきた。「20周年を迎えたのは奇跡的」と語る百合本氏。それも、設立してからの「10の企業理念」を守ってきたからだ。「重要なのはチームワーク。個人主義が強いように見えるが、チームワークで運営している。優秀な人間でもチームワークができない人は必要ない。優秀な人材がチームワークで動くと、とてつもない仕事ができる」(百合本氏)。

今後はワークライフバランスではなくワークライフハーモニーを、そしてスタッフのファミリーは同社のファミリーであるというファミリーフレンドリーを、スタッフが思いきり働ける福利厚生制度を作り、働き方改革にも取り組んでいくそうだ。


■注目は「DEEP TECH」そして英国進出も!
今後同社が注目している領域は「DEEP TECH」。AIやクラウド、サイバーセキュリティ、宇宙、ロボティクス、ファンクショナルマテリアルやインフラテックにではすでにトップの実績を持つ同社だが、今後はフィンテックやヘルスケア、モビリティなどの領域においてもナンバーワンを目指すという。

そして同社はイギリスに進出を予定している。ここを拠点にイギリスやイスラエルのAI関連領域への投資を加速していくとのこと。



■2023年までに運用総額5000億円突破を目指す
同社が2023年までに見据えているのは、運用総額5000億円を突破すること。その時点では東京、アジア、シリコンバレー、イギリスの4HQ体制へ移行。グローバルで200名という体制を作っていくと百合本氏は語った。


■アパレルとロボティクスの融合を目指すサイズミック
続いて登壇したのはサイズミックのCEOであり、共同創業者のリッチ・マホニー氏だ。


サイズミックCEO共同創業 リッチ・マホニー氏
■ロボティクス分野は研究開発からアーリーステージへの移行が重要
マホニー氏は産業ロボットについて、40年の歴史があるものの、150万台程度しか稼働していないと語る。それに対して、自動車は8000万台だ。ただし、製造分野では重要な役割を担いつつある。また近年はボストンダイナミックスが発表したヒューマノイドロボットに注目が集まっているものの、マーケットには出ていない、とマホニー氏。

しかしロボット分野は注目されている分野だ。これについては過剰反応していろいろな進歩があるように見えている状態であるとマホニー氏は説く。「メディアのカバレッジがあり注目されているが、ロボティクスについてはリサーチ段階でしかない。現状では製品が限定的だ」(マホニー氏)。

ではいま何が起きているのだろうか。自動運転はロボティクスの1つの例とも言えるが、研究開発からアーリーステージに移行することが大事だ。そのためには投資が必要だが、時間がかかってしまう。「アーリーステージの実用化が今は求められている」とマホニー氏。

最終的には個人用のロボットを開発しないと行けない。これからは高齢化社会で、動作を助ける器具が必要になってくる。また単に人口が高齢化するだけでなく、85%の人が移動に困難を感じている。


■パワードスーツを実用化した「パワードクロージング」
そこで登場するのが同社の「パワードクロージング」だ。これは装着可能なもので腰回りの動きをサポートするほか、足の歩みについても助けてくれる器具となっている。器具は小型化されており、その上から服を着てもそれほど目立たない。動作の状態についてはアプリで把握することが可能だ。


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