G.I.P.コレクション!Jeanloup Sieff写真展“美の視点”を開催【Art Gallery M84】
ITライフハック / 2014年8月15日 17時0分
歌舞伎座(東京・銀座)の真裏に佇むギャラリー「Art Gallery M84」が2014年9月15日(月)よりG.I.P.コレクション、Jeanloup Sieff写真展“美の視点”を開催する。同ギャラリーは「アートを展示する場、鑑賞する場、購入する場」としてだけではなく、その先にある「アートを楽しみ、アートを通じて自己表現をしたい人々が気軽に集える場所」である。
ギャラリーオーナーいわく「アートをもっと身近に感じてもらうため、アートを観る楽しみ、作る楽しみ、作家と作家、作家とファン、ファン同士がつながって、アートの可能性を 広げていけるような拠点を目指している」そうである。
■見ごたえのある美しいモノクロ写真
今回の作品展は、Art Gallery M84の第18回目の展示として実施するコレクション展となる。フランスを代表する写真家であり、1950年代にデビューしてから2000年に急逝するまでの半世紀に渡り、第一線で活躍してきた巨匠のJeanloup Sieff(ジャンルー・シーフ)氏。 彼の作品は、度々日本で紹介され、多くのファンに愛されてきた。
一般的にはファッションやヌード写真で代表されてきたシーフだが、それ以前にはルポルタージュでも力量を発揮し、また風景や都市の光景などにおいても、シーフの独特の視点から切り取られた世界は、気品さと厳格さがある。
本展では、G.I.P.コレクションの中でも秘蔵と言われているジャンルー・シーフ氏と妻・娘・友等の作品も展示する。作品の中にはカタログや写真集などでも登場するイメージがあり、1点1点とても見応えのある作品となっている。 美しいモノクロ写真の中から、ジャンルー・シーフ氏と妻・娘・友等の世界観を感じられるだろう。
なお、9月15日(月) 18時よりオープニングパーティーを予定している。
■写真展概要
名 称 : G.I.P.コレクション、Jeanloup Sieff写真展“美の視点”
展示作品数 : 約30点
作品購入 : 展示作品は、全て購入可能
主 催 : Art Gallery M84
期 間 : 2014年9月15日(月)~2014年9月27日(土) ※休館日を除く
場 所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電 話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日17:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 無料
■ジャンルー・シーフ氏について
1955年フランス「エル」誌の写真リポーターとしてデビュー。若くして頭角を現し1959年ニエプス写真賞に輝く。マグナム写真家集団に短期間所属しルポルタージュを得意としていたが1960年代ニューヨークに滞在し、世界的なファッション雑誌でパリとニューヨークを往復しながら華やかに活躍した。
70年代、80年代はヌードなどパーソナルな作品や広告、ポートレイトにジャンルを広げた。モノクロ写真に徹し多くの名作を残したが風景作品にも傑作が多い。フランス国家の名誉顕彰シュバリエ賞とパリ市芸術家顕彰を受ける。文才にもたけ出版物には必ず自身の長文テキストをよせている。
彼の濃厚なモノクロ写真と広角レンズを多用して、視覚を意識的に超えた立体的な感じを持った風景、ヌード、ファッションのイメージを探求。彼が魅了された女性から作り出すイメージは自然な美しさと、透明で乾いたエロチシズムを感じさせ、非常に高い人気を誇っている。2000年9月癌のため現役で活動中に急逝。
ジャンルー・シーフ氏略歴
1933年 パリ生まれ。
1938 – 45年 パリの小学校同じくパリのリセ・シャプタル校とジャック・ドゥクール校で学ぶ。
1945 – 54年 哲学のバカロレア取得。文学(2週間)、ジャーナリズム(10日間)と写真(パリ・ヴォージラール校にて1ヶ月、スイスのヴェヴェーの美術上級学校にて7ヶ月)の短期在籍で学ぶ。
1950年 写真雑誌「フォトレヴュー」に投稿、初めて掲載される。
1954年 フリーのジャーナリストとして写真撮影を開始。マグナムフォトに参加。
1954 – 55年 パリにて写真家として独立、活動開始。
1955 – 58年 パリのモード誌、「エル」の写真家としてスタート。
1958年 ”決定的瞬間”を求めるアプローチに共感できず。”保存された瞬間(Moments Preserved)”に共感。
1959年 マグナムを去る。フリーランスとしてスイスの雑誌「レアリテ」に参加。
1959 – 61年 写真家として独立。「ジャルダン・デ・モード」とフリー契約。
1961 – 65年 ニューヨークに在住。ジャルダン・デ・モードなどのファッションの仕事を行なう。
「ルック」、「グラマー」、「エスクァイヤー」、「ハーパス・バザー」とコラボレート。同時にヨーロッパでも「ヴォーグ」、「ツイン」、「クイーン」等と契約。 初めての広告写真【Rosy】を制作する。
1965年 ドイツの国際写真展参加。パリに戻る。
1965年 「ヴォーグ」、「ノヴァ」、「エル」等の仕事を続ける傍らコマーシャルフィルムの制作をする。
1966年 スタジオを開設。
1972年 ドゥノエル社から著名写真家による【旅ジャーナル】シリーズを編集、出版する。
1972年 リヨンのフランス写真財団委員に任命。フランス財団(旧名はローマ賞)の審査員となる。
1980年 フランス写真財団理事を辞職し、【旅ジャーナル】シリーズのアートデレクションも辞退。
1984年 イタリア・パレルメでカプチン会修道院のカタコンブを発見する。
1990 – 91年 第二次大戦の戦場地ソンムの写真ミッションに参加。
1991年 第一回写真航海巡船プロジェクトの名誉招待作家となる。
1992年 1914-1918の大戦地、ヴェルダンでの写真レポート完了。
2000年9月 パリのラエンネック病院にて急逝。享年67才。
受賞
1959年 ベルギーの炭鉱都市ボリナージュでドキュメント撮影をし、このシリーズでニエプス賞受賞。
1967年 「ノヴァ」掲載ファッション写真がロンドンアート・ディレクターズ・クラブ銀メダル表彰。
1980年 シュバリエ芸術文化賞顕彰。
1984年 フランスのレジョン・ドナール・シュバリエ勲章受賞。日本写真協会写真150年記念顕彰。
1992年 フランス文化省写真家芸術賞受賞。
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