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林檎が木から落ちるとき、音が生まれる!エレナ・トゥタッチコワ写真展を開催へ

ITライフハック / 2014年9月22日 17時0分

写真

歌舞伎座(東京・銀座)の真裏に佇むギャラリー「Art Gallery M84」が2014年10月27日(月)よりエレナ・トゥタッチコワ写真展 “林檎が木から落ちるとき、音が生まれる”を開催する。同ギャラリーは「アートを展示する場、鑑賞する場、購入する場」としてだけではなく、その先にある「アートを楽しみ、アートを通じて自己表現をしたい人々が気軽に集える場所」である。

ギャラリーオーナーいわく「アートをもっと身近に感じてもらうため、アートを観る楽しみ、作る楽しみ、作家と作家、作家とファン、ファン同士がつながって、アートの可能性を 広げていけるような拠点を目指している」そうである。

■自然に対する考え方を表現した作品
今回の作品展は、Art Gallery M84の21回目の展示として実施する個展となる。この個展は、東川町国際写真フェスティバル2014「写真の町東川町30年記念」の一環として開催された「赤レンガ公開ポートフォリオオーディション(2014年8月9~10日)」においてグランプリを受賞されたエレナ・トゥタッチコワ氏の写真展。

写真展“林檎が木から落ちるとき、音が生まれる”は、モスクワ郊外のダーチャ(夏を過ごすために作られた、庭や菜園のあるサマーハウス)で自分の精神のルーツに辿り着いた事で、ダーチャの空間、自然のサイクル、そして自然に対する彼女自身の考え方を表現した作品、約25点のオリジナルプリントを展示する。

グランプリを受賞した写真家 エレナ・トゥタッチコワ氏によるトークショーを「10月31日(金)18時に予定している。審査員飯沢耕太郎氏(写真評論家)や鷹野隆大氏(写真家)等も交えて、「撮影のエピソードと審査」について話して頂く予定。

なお、10月31日(金) 19時よりオープニングレセプションを予定している。

■写真展概要
名  称 : エレナ・トゥタッチコワ写真展 “林檎が木から落ちるとき、音が生まれる” Elena Tutatchikova Photo Exhibition“After an Apple Falls from the Tree, There is a Sound”
展示作品数 : 約25点
作品購入 : 展示作品は、全て購入可能
主  催 : 北海道東川町実行委員会
特別協賛 : Art Gallery M84
期  間 : 2014年10月27日(月)~2014年11月8日(土)※休館日を除く
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30~18:30(最終日17:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 無料

■作家からひと言
林檎が木から落ちるとき、音が生まれる。それはどんな音だろう。私にとってそれは、子供のころの記憶がわき起こる瞬間、誰にも気づかれなかった自然の静寂の音。そして、写真を見返す時に気づく音。あるいは、鑑賞によって、初めて生まれる音かもしれない。

ダーチャには、現代ロシア人の自然に対する哲学が凝縮されている。ダーチャでの暮らしの根底には自然との調和がある。それは、菜園作りに始まり、ベランダから雨を眺めながら瞑想する、あるいはお茶を飲むといった、人間の根源的な幸福を保ちながら営まれる、半ば修行的なものである。

毎年、夏が終わろうとしている時、林檎が生まれ、木から落ちる。そして土になってまた次の夏生まれ変わる。子供たちが成長して大きくなる。そしてまた新しい人間が誕生する。人間と木が、お互いを見つめ合いながら生き、地面になり、そして生まれ変わる。毎年同じこと、全く同じことの繰り返し。

人間の生きる空間は、人間の身体や精神に絶対的な影響を与える。人間は自然のごくわずかな一部にすぎず、いくら自然を支配しようとしても、決して自然の中心に立つことはない。このシリーズに写された人々のイメージを通じて、私はダーチャの空間、自然のサイクル、そして自然に対する私自身の考え方を表現しようとした。

私は、数年に渡って郊外にあるダーチャを撮影し、自分の故郷の原風景は、ここにある事に思い至った。そのとき、林檎が木から落ちた瞬間に生まれる音に、私は初めて気がついた。

写真家 エレナ・トゥタッチコワ

■審査員からひと言
エレナ・トゥタッチコワ氏の作品“林檎が木から落ちるとき、音が生まれる”は、ロシアの夏の家、ダーチャを舞台にしています。短い夏の哀愁、季節の移り変わり、そこで成長していく少女の姿を、繊細なタッチで映像化しており、誰もが自分の記憶や経験と重ね合わせて引き込まれてしまうような力が備わっていると思います。写真と動画があわされることで、作品世界により広がりと深みが出てきているのではないでしょうか。

オーディションでは、一次審査に挑んだ19名が持ち寄ったポートフォリオの審査を行い、最終審査に進む5名を選考。2日目は作品をスクリーンに投影し、一般公開でプレゼンテーションによる審査が行われた結果、作品の出来栄えが群を抜いていて、全員一致でグランプリに選出されました。グランプリ受賞作品展では、新たに撮影された写真も加わると聞いているので、さらなる展開が期待できそうです。

写真評論家 飯沢耕太郎(赤レンガ公開ポートフォリオオーディション審査員)

■エレナ・トゥタッチコワ(Elena Tutatchikova)略歴
1984年 ロシア、モスクワ生まれ。
2003年 チャイコフスキー記念モスクワ国立音楽院付属中央音楽学校卒業。
2008年 モスクワ ロトチェンコ記念 写真・マルチメデイア学院 写真講座受講。
2011年 ロシア国立人文大学 東洋文化・古典古代学部卒業。
2012年 東京藝術大学 大学院美術研究科 先端芸術表現科 修士課程に在籍、現在に至る。東京在住。http://etttchkv.portfoliobox.me
写真、映像を中心に制作。日本の写真史を研究し、満洲 の写真や戦前日本のグラフ雑誌についての論文を執筆。

受賞歴
2014年 東川町国際写真フェスティバル「赤レンガポートフォリオオーディション」グランプリ受賞。

グループ展
2011年 ピンホール・フォトグラフィー展「Black hole」Dim Mikoly Gallery (キエフ、ウクライナ)
2013年 展覧会「メタもリアル。」目黒区美術館区民ギャラリー (東京・目黒)
2014年 展覧会「time traces」東京藝術大学 大学会館 (東京・上野)
2014年 展覧会「アタミアートウィーク」市内空き屋(静岡・熱海)

■Art Gallery M84

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