Googleが大躍進!AppsFlyerが2019年上半期のパフォーマンスインデックスを発表
ITライフハック / 2019年10月4日 9時0分
モバイルアトリビューションとマーケティングアナリティクスのプラットフォームを提供するAppsFlyer Japan株式会社(以下、AppsFlyer)は、2019年上半期(1~6月)の「パフォーマンスインデックス」(以下、インデックス)第9版を発表した。同インデックスはAppsFlyerが年2回グローバルで発行している、進化するモバイル広告業界に関する最も包括的な調査レポートである。
2019年上半期の活動を網羅した同レポートでは、520のメディアネットワークを活用して、230億のアプリインストール、15,000個のアプリ、および450億のアプリ起動を調査。調査対象となったカテゴリーは、ショッピング、ユーティリティ、ライフスタイル&カルチャー、ゲーム(4カテゴリー:カジュアル、ハードコア、ミッドコア、ソーシャルカジノ)となっている。
ここでは、インデックス概要を紹介するが、詳細なインデックスは、専用サイトからダウンロードできるようになっている。
■今回初めてGoogleがFacebookを抜き首位を獲得
今回のレポートでは、アトリビュート対象の総合インストール数において、同調査開始以降で初めてGoogleがFacebookを抜き首位を獲得した。これによりGoogleは、過去5年間でアプリインストールのシェアを8倍拡大したことになる。
いっぽうFacebookは、引き続き量と質を掛け合わせた総合成績を指す「グローバルパワーランキング」ではトップのメディアソースとしての地位を保持し、多くの地域とカテゴリーにおいてハイクォリティのユーザー提供を実現している。
また、同社はiOSでのシェアを独占しており、ゲームカテゴリーにおけるミッドコア以外のグローバルランキングにおいて、iOSプラットフォーム上で最大の非オーガニックインストール数を獲得している。
■南米および東南アジアでAndroid端末の普及が著しく加速
Googleのビデオとディスプレイプレースメントにおける実質的な成長の鍵は、モバイル市場でのAndroidシェアの独占にあると言える。地域別の統計では、特にラテンアメリカ(18%増)と東南アジア(8%増)で最も成長が著しい結果となっている。
■Apple Search Adsが市場での存在感を拡大
アプリストア市場の競争は、ますます激化しており、アプリマーケターはGoogle PlayとApp Storeでのランクアップに大幅な投資を行ってきた。iOS向けのアプリ検索を容易にするApple Search Ads(以下、ASA)は世界のアプリインストール全体のシェアを82%に伸ばしている。この主な要因は、2019年第2四半期にApple Search Adsがさらに42の国と地域でリリースされたことにある。
強力なユーザーインテントシグナル(検索意図モデル)を活用して、ASAは全てのカテゴリにわたってランキングが上昇。2018年下半期(昨期)では、Appleはインデックスにおけるカテゴリーの半数で「クォリティの高いプレーヤー」としてトップ6入りを達成。2019年上半期となる今回は、ゲームと非ゲーム両方のジャンルで、ランキングの60%でトップ3にランクインするなど、全ての分野でトップ6以内のランクを獲得している。
■新ブランドと新製品の台頭、そして新たなビジネスチャンス
TikTok広告は、動画制作ブームの火付け役であるTikTokとTopBuzzニュースアプリの広告基盤として、世界のアプリインストール市場で大旋風を巻き起こしたことは記憶に新しい。これにより中国発の同社の全体のシェアは10倍まで急上昇し、さらにアジア太平洋、北米、欧州、中東、アフリカでも成長を見せている。
TikTok広告はすでにインデックスのトップ10入りを果たしており、TikTokとTopBuzzの大躍進により、同プラットフォームの急成長するマーケティング効果は今後のインデックスにおいてますます力を増していくとみられている。
■日本発の媒体や日本市場のハイライト
ちなみに日本と韓国市場では、各カテゴリーにおいてそれぞれ以下のような自国および海外発媒体が頭角を表しつつあるようだ。
たとえば株式会社サイバーエージェントが提供するDynalyst(ダイナリスト)は、前回に引き続きリターゲティングコンバージョン数とコンバージョンから生まれた収益を掛け合わせたグローバルリターゲティングインデックスにランクインしており、ゲームで8位、ノンゲームでは4位をそれぞれ獲得している。
先述したように量と質を掛け合わせた「パワーランキング」およびインストール合計数を示す「ボリュームランキング」においては、「ドットゲームス」、「フクロウラボ」、および「Zucks Ad Network」等の日本発の媒体がそれぞれ複数のカテゴリーにおいてランクインし、日本と韓国市場での存在感を高めつつある。
また近頃頭角を表している「Moloco Ads」は、「ライフスタイル&カルチャー」のカテゴリーにおいて、「パワーランキング」および「ボリュームランキング」においてそれぞれ6位と5位を獲得している。
インストール、アプリ数、アプリあたりの平均インストール数、そして全体のシェアの伸びなどを組み合わせて算出した「グロース(成長)インデックス」においては、日本と韓国市場でAppDriver、Moloco Ads、nend、seedApp、およびZucks Ad Networkがランクインしている。
■AppsFlyerモバイルインサイト担当責任者Shani Rosenfelder氏のコメント
「振り返ると、グロースインデックスからは一貫した傾向が見て取れます。ほとんどのメディアソースにとって、ランキング入りするのは1回限りです。つまり、競争の激しいこの分野で成長を維持することは非常に難しいため、企業は常に神経を尖らせ、ポテンシャルを認識しながら、現在の地位を維持するために迅速に行動する必要があります。プラス面としては、異なるタイプの製品と品質を売りとする新参企業が登場しているということです。これはこの業界で生き残るためにまだまだ十分なチャンスがあることを示しています。」
■AppsFlyer Japanカントリーマネジャー大坪直哉氏のコメント
「AppsFlyerは、健全な日本のデジタルマーケティング業界の形成を担う一手として、広告主様およびパートナー様にお役立ていただけるインサイト提供の重要性を認識しており、日頃の意思決定およびビジネスの成長にご活用いただけるよう定期的に本調査レポートをリリースしております。人口の減少に伴い日本市場の競争が年々厳しくなる中、マーケターにとって最善の結果が期待できる媒体に予算投資を行うことはこれまで以上に重要さを増しています。本レポートでは、そのような市場背景を認識した上で、マーケターのニーズに答えようとするローカル媒体の姿勢が特に見受けられます。AppsFlyerが、グローバルはもとより、国内でも最も利用される計測ツールとなったことで、本インデックスもより現実を反映した意味のあるものになったと自負しています。」
前述したように最新のインデックス完全版を専用サイトからダウンロードできるので気になる人はアクセスしてみるといいだろう。
■2019年上半期(1~6月)の「パフォーマンスインデックス」
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