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「COMPANY Forum 2014」閉幕 ―ウォズニアック氏、野茂秀雄氏ら各界のパイオニア達が登壇

ITライフハック / 2014年10月22日 17時0分

「COMPANY Forum 2014」閉幕 ―ウォズニアック氏、野茂秀雄氏ら各界のパイオニア達が登壇

2014年10月7日(火)~8日(水)の2日間、グランドハイアット東京および六本木アカデミーヒルズ49において、「COMPANY Forum 2014」が開催された。「COMPANY Forum 2014」とは、株式会社ワークスアプリケーションズが主催する国内最大級のビジネスフォーラム。日本企業に向け日頃の業務や経営戦略における課題解決の一助となればという願いから、年に一度開催されている。

10周年の節目となる2014年は、基調講演にて同社CEOの牧野正幸氏からエンタープライズアプリケーションの常識を覆す新製品「HUE」(ヒュー)が発表されるほか、アップル・コンピューター共同設立者であるスティーブ・ウォズニアック氏やMITメディアラボ所長の伊藤穰一氏、元メジャーリーガーの野茂秀雄氏、建築家の安藤忠雄氏ら歴史を変える偉業を成し遂げてきた各界のパイオニア達による講演が多数実施された。イベント2日間で過去最大となる17,000人(当日登録を含む)を記録したことからも、その人気の高さをうかがい知ることができるだろう。

六本木ヒルズの様子

六本木ヒルズの様子

■“ウォズの魔法使い”が語るイノベーションの起こし方
「COMPANY Forum 2014」の目玉のひとつは、スティーブ・ジョブズとアップル・コンピューターを共同で設立した、共同設立者ステファン・ゲーリー・ウォズニアック氏(以降、スティーブ・ウォズニアック氏)と、株式会社ワークスアプリケーションズ代表取締役CEO牧野正幸氏による対談だ。
株式会社ワークスアプリケーションズ代表取締役最高経営責任者 牧野正幸氏(左) アップル・コンピューター共同設立者 スティーブ・ウォズニアック氏(右)

株式会社ワークスアプリケーションズ代表取締役最高経営責任者 牧野正幸氏(左)
アップル・コンピューター共同設立者 スティーブ・ウォズニアック氏(右)

AppleⅠ、Ⅱを開発し、パーソナルコンピューターの世界における常識を大きく変えた魔法使い“ウォズ”と、まったく新しいエンタープライズIT「HUE」で、世界の常識をこれから大きく変えようとしている牧野氏。IT業界の2人の変革者が、これまでIT業界で起きたイノベーションの軌跡と、これから進むべき道について語った。

はじめにウォズニアック氏は、アップル・コンピューター創業のキッカケについてこう話している。「当時は学校にすらコンピューターがない時代で、コンピューターが欲しくても家一軒を買うのと同じくらいの、ものすごい金額のお金が必要だった。そこで考えたのが、それなら自分でコンピューターを作ってしまえということ。」
当時、ジョブズ氏も在籍していたコンピュータークラブで、ウォズニアック氏のデザインしたものを見てもらったとき、ジョブズ氏が「一緒に会社を起こそう!」と声をかけてきたのだという。それが創業のキッカケというから、人の縁というのは不思議なモノだ。
株式会社ワークスアプリケーションズ代表取締役最高経営責任者 牧野正幸氏

また、自身の起こしたイノベーションに関しては、「大切なのは、知識よりもモチベーション。モチベーションさえあれば、知識は仕事をしながらでも身に付けられる。」と話している。

ウォズニアック氏はアップル・コンピューターを退職後、8年ほど、学生たちに「学ぶことの喜び」を教えていたそうだ。優秀な学生だけでなく勉強が苦手な学生に対しても、学ぶ意欲を持たせることに注力したという。その結果が先述した「知識よりもモチベーション」につながっているというわけだ。自分がユーザー側に立って、必要なものを見付け出し、それを具体的な形にできるのが真のイノベーターであるという。

ウォズニアック氏は日本のエンジニア達へ、「エンジニアには日常生活の中で、自分たちのサービスの改善すべき点を考えてほしい。そしてエンジニアは、何事にも正直なのがよい。」とメッセージを送り、最後に、日本のエンジニアに大きな期待を持っていることを付け加え対談を終えた。

基調講演はごく限られた短い時間であったが、来場者、特にエンジニアには大変有益な内容ばかりだったと言える。
株式会社ワークスアプリケーションズ代表取締役最高経営責任者 牧野正幸氏(左) アップル・コンピューター共同設立者 スティーブ・ウォズニアック氏(右)

株式会社ワークスアプリケーションズ代表取締役最高経営責任者 牧野正幸氏(左)
アップル・コンピューター共同設立者 スティーブ・ウォズニアック氏(右)

■「COMPANY」を超える次世代ERPシステム「HUE」誕生
株式会社ワークスアプリケーションズは1996年の創業以来、ERPパッケージ「COMPANY」を通じ、日本を代表する数々の企業の支援を続けてきた。その結果、日本国内におけるERPパッケージとして4年連続シェアNo.1、エンタープライズアプリのデファクトスタンダードと評価されるまでに成長。

牧野氏は「日本企業の情報投資効率(ROI)を世界レベルへ」という創業当初の目的は徐々に果たされつつあると感じていたという。そこで次なるステージとして、これまでの同社製品「COMPANY」の「ノーカスタマイズ」「無償バージョンアップ」というビジネスモデルはそのままに、オンプレミスからクラウドネイティブへと大きく舵を切り、比類ないハイスピード、ハイユーザビリティを提供する、「HUE」を発表した。

■次世代ERPシステム「HUE」とは?
「HUE」は既存のERPの常識を破壊する世界にも例がない次世代 ERPシステムだ。「HUE」は、特長的な3つのコンセプト、2つのコアテクノロジー、そして15の革新的機能で成り立っている。

HUE<3つのコンセプト>
「HUE」が打ち出すコンセプトは次の3つだ。

1.圧倒的ハイスピード
どんなにユーザビリティが優れていても、動作が遅ければまったく意味がない。「HUE」は業務オペレーションに圧倒的なハイスピードをもたらす。

2.圧倒的ハイユーザビリティ
これまでのように業務網羅性を追及するだけではなく、オフィス業務に革新をもたらす圧倒的に優れたユーザビリティを実現している。

3.業務にフォーカス
いかに早くて便利な機能も、業務に紐づかなければ意味がない。業務にフォーカスしているからこそ瞬時に正しいキーワードに基づいて、正しい結果が得られる。

<2つのコアテクノロジー>
3つのコンセプトを実現するため技術的にどうしてもクリアしなければいけなかったのが、次の2点だ。

1.クラウドネイティブ
「HUE」には、クラウドのメリットを最大限享受できるパブリッククラウドを前提としたテクノロジーを採用している。

2.RDB からの脱却
2つ目は、RDBを基本的にやめることだ。RDBへの依存は、エンタープライズアプリが進化できなかった理由のひとつでもある。「HUE」では、スピードを求める上でRDBから脱却し、クラウドによる分散処理を行うようにしたことで高速レスポンスと優れたユーザビリティを実現した。

<15の革新的機能>
これら3つのコンセプトと2つのテクノロジーにより実現したのが、次の15の革新的機能だ。
15
株式会社ワークスアプリケーションズ代表取締役最高経営責任者 牧野正幸氏

デザインや操作性も一新され、まるでコンシューマーアプリケーションのような、直感的・感覚的な操作を実現した。
「HUE」画面イメージ1

「HUE」画面イメージ1


「HUE」画面イメージ2

「HUE」画面イメージ2


「HUE」画面イメージ3

「HUE」画面イメージ3

以上のように、「HUE」はクラウドネイティブの恩恵を最大限享受できる製品へと大きく転換していることが理解いただけたと思う。レスポンスと利便性の向上を徹底的に追求した次世代ERP システムという言葉が的を射ているだろう。

今後もワークスアプリケーションズは「HUE」を通じ、企業で働くすべての人々がより創造的な価値ある仕事に注力することを可能にしていくとしている。今最も注目されるエンタープライズアプリ「HUE」の登場は、私たちの働きかたを大きく変えていくだろう。

なお、具体的な提供形態や導入方法は、2015年以降のセミナーなどで順次情報発信していくという。

■株式会社ワークスアプリケーションズ

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