ネット証券界にイノベーションを起こし続けてきた、楽天証券に新たなる展開か!
ITライフハック / 2014年11月20日 14時30分
デイトレードやトレーディングというと、何やら敷居の高い世界で自分とは縁がないと考えている人が多いだろう。株の取引に多少のリスクを伴うのは事実だが、それは知識を持たずに大きな相場に手を出すようなケースであり、しっかりとした知識を身に付けて運用して行けば、銀行預金以上の金利で資産運用を図ることができる。
それには普段からアンテナを張り巡らせておく必要がある。例えば世界情勢の変化のニュース、新しい発見や発明があったというニュースが流れるだけで株式市場が敏感に反応することがあるためだ。そうしたニュースを察知して特定銘柄の買い注文や売り注文を行うわけだ。現在では、株取引の注文を、自分自身で好きなときに出して株取引が可能になっている。
特に株式売買委託手数料が自由化された1999年以降に誕生したネット証券系の証券会社であれば、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットのアプリで取引ができるので、手軽であるし、売りや買いのタイミングを逃したくないときにもすぐに対応ができる。
国内で大手ネット証券と呼ばれる会社はいくつかあるが、それらの中でもパイオニアでネット証券業界に様々なイノベーションを起こしてきた証券会社が楽天証券だ。
今月末から開始される「貸株サービス」、さらに2014年内に『海外株式の「特定口座」対応』を開始する予定になっているなど、常に顧客重視の目線で新サービスを提供し続けて来ている。
その楽天証券についてまだ詳しく知らない人のために、まずは同社について簡単に紹介しよう。そして同社がこれまでどういったイノベーションを起こしてきたのかも紹介しよう。
■ネット証券で大手、そしてパイオニアの楽天証券
楽天証券は、その名前からもわかるように国内最大級のインターネット・ショッピングモールを運営する楽天グループに属するネット証券会社である。前述したように、1999年に株式売買委託手数料が自由化され、同年6月に日本初のオンライン専業証券としてサービスを開始。2014年9月末現在、約170万人の顧客を抱えるまでに成長した。
同社はオリジナルのトレーディングツール「マーケットスピード」をリリースし、日本で初めて個人向けにリアルタイムで自動更新する株価の配信情報を開始するなど、常にユーザーの立場に立ったサービスを提供してきた。
また、楽天銀行のポイントプログラム「ハッピープログラム」を導入しており、各種金融サービスの利用などの取引内容に応じて楽天スーパーポイントが付与されるようになっている。
貯まったポイントは楽天市場でのお買い物の支払いに利用できる。こうした楽天グループの強みを最大限に活かしたサービスや商品を提供しているのも同社の大きな特徴と言える。
一般の大手証券会社は、個人向け商品の提供もするが、基本的には対企業の資産運用を中心にしている。そのため一度での株の取引規模が個人のレベルを大きく超える。個人の顧客にとって敷居が高いと言える。
これに対し楽天証券をはじめとするネット証券はリテール重視戦略を取っている。ひと言で言えば、「ユーザー重視の証券会社」なので初めて株取引を行う個人でも、株取引の世界に入って行きやすくなっている。
■ネット証券として初めて「米国上場Direxion、ブル・ベア3倍ETF」の取扱いを開始
つい先日も大手ネット証券としては初めて米Direxion Investmentsが提供する米国上場ETFの新規取扱いを開始することを発表した。
このETFは、ニューヨーク証券取引所に上場しているリートや米国株、新興株の指数の、日々の騰落率の3倍の値動きを目指すレバレッジ型ETFで、相場の上昇時に効果的なブル型、下落時に効果的なベア型の計12種類となる。
今回の取扱い銘柄追加により、当社の海外ETFの取扱い銘柄数は、合計272本(米国ETF:169本、中国ETF:42本、シンガポールETF:61本)となり、引き続き大手ネット証券No.1 の取扱い数となった(2014年10月14日時点)。
昨今、ETFの中でも指数連動型のレバレッジ商品の人気が高く、東京証券取引所が発表した9 月の月間ETF・ETN売買代金ランキングにおいても、指数の騰落率の2 倍の値動きを目指すレバレッジ型ETFが上位に目立っている状況だ。
楽天証券においても、個別銘柄を含めた売買代金の上位に「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」がランクインしており、レバレッジ商品に対するユーザーのニーズが非常に高まっているという。
楽天証券は今後も引き続き、ユーザーのニーズに即したサービスや商品を提供することで、さらなる顧客基盤の拡大を図っていく構えだ。
■特定口座で米国・中国・アセアン株式の取引が可能に
海外株式に関連した取り組みは、まだまだある。前述したように、2014年内を目途に、海外株式の特定口座対応の実施開始だ。これにより、投資家は特定口座内で米国・中国・アセアン(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア)株式・海外ETFの取引が可能になる。特に、アセアン株式の特定口座対応は、大手ネット証券5社(※)で初めてとなる。
※SBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券
楽天証券では、以前から海外の株式取引にも力を入れており、証券総合口座の開設のみで海外株式の取引が可能であった。同社のリリースしているトレーディングツール「マーケットスピード」を利用した米国株式取引も可能だ。また、様々な重要情報の発信を行っており、話題の銘柄や新規上場銘柄のレポート、個別企業の業績情報も充実している。
今回ユーザーから多くの要望があった海外株式における特定口座対応の実現によって、煩雑な確定申告(譲渡損益の計算や為替の計算等)が軽減され、取引を一層行いやすい環境を提供できるようになる。
■何かが始まりそうな予感! ティザー動画必見!
楽天証券に関連した情報としては、11月12日より何やら新しいことが始まりそうな動画が公開されている。
■楽天証券のイノベーション(アプリ)を一挙紹介
よい機会なので、ここで動画内で紹介されているイノベーション(アプリ)を簡単に解説しておこう。
・最強のオンライン・トレーディングツール「MARKET SPEED」
「MARKET SPEED」は、楽天証券が提供する最強のオンライン・トレーディングツールだ。気になる銘柄の株価、日経平均、外国為替、米国株式の株価、NYダウなど、様々な情報を自宅のパソコンから、自動更新・リアルタイムで閲覧することができる。
・MARKET SPEED「武蔵」
「武蔵」は、楽天証券が提供するMARKET SPEEDのオリジナル機能だ。ドラッグ&ドロップで注文ができるので、初心者からアクティブトレーダーまで幅広いユーザーが便利に利用できる。
・最適なデザインと機能が融合「MARKET SPEED FX」
「MARKET SPEED FX」は、デザインと機能が融合した卓越したトレーディングツールだ。革新的な数々の機能と今までマーケットスピードで培ってきたノウハウを高次元で融合し、ユーザーのトレーディングをパワフルにサポートする。
・最先端のスマホ・タブレットアプリ「iSPEED」
「iSPEED」は、楽天証券が提供する携帯電話・スマートフォン専用トレードツールだ。市況や銘柄情報をリアルタイムに把握することが可能であり、資産状況や発注機能など一連のトレーディングに欠かせない機能を提供してくれる。
スマートフォンアプリは2010年9月のリリース以降、現在までの累計ダウンロード数(iPhone/iPad/Android合計)が80万件を突破していることからも、多くのユーザーに利用されていることがわかる。
なお、iPad向けには、「iSPEED for iPad」が用意されており、大きな画面で取引ができる。
■ひょっとしたらの大予想! Mac対応版が登場か?それともスマートウォッチ対応版?
これはあくまでも筆者の推測になるが、動画の内容からスマホやiPadといったタブレットに次ぐ新たなイノベーションとして考えられるのは、これまで非対応であったMac対応ではないだろうかと考える。
もしくは、スマートウォッチ対応になり、よりポータブル性の高いトレード環境を手にすることができるのか。Mac対応だとしたら、やはりYosemiteに対応していて欲しいところだ。いずれにせよ、正式発表が楽しみだ。
以上、楽天証券が提供する新しい展開について筆者の予想を含め紹介した。これまでそうであったように楽天証券のこうした新展開は今後も続いていくだろう。また、果たして、筆者の予想は当たっているかどうか、正式発表を楽しみにしたい。また、株取引を始めて行うという人がいたら、楽天証券で初めてデビューをすることをおススメしたい。
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