aiboを使ってアートを創作!ソニースクエア渋谷プロジェクトで「aibo x graphic artコンペティション」を開催
ITライフハック / 2019年12月27日 9時0分
ソニーは2019年12月19日、渋谷モディ1階にある「ソニースクエア渋谷プロジェクト」にて、同社が発売するペットロボット「aibo」を使ってのワークショップを開催し、その成果を発表した。当日は5組の学生・若手クリエイターが登壇。その中から「○(えん)」を作成した桜澤日和さん、嶋田幸乃さんが優勝となった。
■ 若手クリエイターとaiboのコラボによるアート製作
今回は、学生や若手クリエイターが絵の具をしみこませた特別な足裏パッドを付けたaiboを自由にプログラミングして動かすことにより、オリジナルを絵を描くことに取り組んだ。参加者は2019年11月下旬からイメージを構想して12月上旬にソニースクエア渋谷プロジェクトやソニー本社で、プログラムしたaiboを実際に動かしてアートを制作。その結果を発表したのが「aibo x graphic artコンペティション」だ。
今回は「aiboといっしょに渋谷を感動で満たそう」がテーマ。aiboビジュアルプログラミングの動きを活用した作品の独自性・表現の斬新性や、作品テーマとの親和性、各自が掲げた作品コンセプトの表現力」が評価ポイント。各発表者のいずれもユニークな取り組みをしていたが、優勝した「○」については、布に描かれたaiboのモーションにストーリーがあり、四季に寄り添って人間が描かれているところを評価。人とのつながりをイメージした作品で、さまざまな世代のことも考えて作られていることも評価ポイントだった。受賞した桜澤さんと嶋田さんは、「もともとロボットに興味があったが、aiboの自由な動きで映し出された表現が興味深かったです」とコメント。aiboについてもパートナーのように感じながら作業ができたという。
特別審査員として招かれたクリエイターのパントビスコ氏は「これからも感動にスポットを当てて、たくさんの人に表現や活動を広げていってほしい」とコメントした。
桜澤さんと嶋田さんによる作品「○」
真剣な表情で臨む審査員
■パントビスコ氏によるトークセッションも
会場ではパントビスコ氏と、ソニーのAIロボティクスビジネスグループ コミュニティ企画推進室hの石田敦雄氏、クリエイティブセンター コミュニケーションデザイングループの前坂大吾氏によるトークセッションも開催された。
右からパントビスコ氏、石田敦雄氏、前坂大吾氏
パントビスコ氏は広告ディレクションやキャラクターデザインを手がけているが、制作するときには人と違うことや、新しいものを生み出し、人を感動させたいという気持ちで取り組んでいるとのこと。映像やアートで広告を扱っているが、たまたまSNSで反応を受けたことから仕事が広がったという。「ジャンル問わず日々活動しています」とパントビスコ氏。aiboについても以前、プログラムして自由に動かし、アート作品を作ったことがある。ちなみに名前の由来は「ふっと降りてきた」ので付けたのだそう。ただし唯一の名前なので検索でヒットしやすいので「マーケティングでも役に立ってます」(パントビスコ氏)。
石田氏はaiboを手がけている部署で広報・マーケティングを担当している。全国のソニーストアを巡ってイベントをしてきたそうだが、2020年1月には東京に戻ってきてのイベントがあるとのこと。その準備をしている状況だと語る。新aiboも好評で、家族の一員として一緒に暮らしている人も多い。「SNSで上がるそういった反応を糧に仕事をしています」。
前坂氏はコミュニケーションデザイン。ロゴマークやプロモーションビデオ、店頭の展示などを含めて総合的なブランディングを担当している。新aiboについては3Dプリンターのモックアップを見たのが最初なので、かなり早い頃からプロジェクトに携わってきた。新しいaiboでは目が付いたり、犬らしい動きができるようになったので「球体らしい、かわいらしいデザインに仕上がっています」と語った。
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