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「Maker Faire」で高度な画像処理が可能な「Jetson TK1」をアピールするNVIDIA【デジ通】

ITライフハック / 2014年11月28日 13時0分

「Maker Faire」で高度な画像処理が可能な「Jetson TK1」をアピールするNVIDIA【デジ通】

NVIDIAは2014年11月23日から開催された「Maker Faire」にスポンサーとしてブースを出展し、組込型の小型ボード「Jetson TK1」を中心に自社のTegra K1プロセッサーを採用するデバイスを多数アピールしていた。

ちなみに「Maker Faire」はオライリーのDIY系の雑誌「Make:」においてMakerと呼ばれる個人でDIYを楽しむ人たちを中心とした物作りの成果を発表するイベントだ。日本を含め世界中で開催されている。年々規模を拡大しているが、今年は企業出展も増え、NVIDIAも自社技術をアピールするため出展していた。

先述したようにMaker Faireは年々規模を拡大し、会場を歩き回るのが困難になるほどの盛況ぶりだ。会場内の熱気だけでも、日本でのMakerムーブメントの広がりが実感できるほどである。そのため宣伝効果が高いと自社製品をアピールする各企業による出展も増えており、ビジネスにつながる場としても認識されつつある。

今回、NVIDIAはGPU機能を生かした小型で省電力のデバイスを開発できる「Jetson TK1」を中心に出品していた。国内初公開となったのが「TURBO」で、GEが開発したレーザーセンサーとカメラによって、状況を判断し自動的に走行できるロボットや、自ら物体を認識し、カメラで追い続けるデモを展示していた。TURBOに搭載されているTegra K1搭載ボードは、通常のJetson TK1とは異なり、より小型なうえに動作可能な温度範囲が-40℃から85℃と過酷な環境でも動作するものを採用していた。

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GPUの性能では、GPGPUやOpenCL、OpenCVといった通常はハイエンドのパソコンが必要だったことも、Tegra K1を搭載するJetson TK1では小型の機器で可能になっていることをアピールしていた。
OpenCV関連では、Tegra K1に搭載するARMのCPUを利用するよりも、GPUを利用する事で画像処理能力が10倍高速にできるデモも実施していた。

Maker Faireに参加しているMaker達は、どちらかというと自分が楽しむために技術を惜しみなく投資している。今年はOculus RiftのようなVR機器を使った出展がいくつかあったが、VRと画像認識は相性も良く、アイデア次第で可能性は広がりそうだ。Jetson TK1を活用し、「従来のArduinoやRaspberry Piではできなかった、より高度な技術を持つ何か」が来年くらいに各Makerから出てくることに期待したい。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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