即戦力として活躍する若手社員たち 就活最前線~株式会社ジーニーの場合~
ITライフハック / 2014年12月18日 21時0分
「学生の本分は学業である」との政府見解を受け就職活動の時期が変更された。経団連が採用活動の日程を見直したのだ。その結果、これまでは、大学3年生の12月に採用情報や説明会情報が解禁されていたのが、2016年卒業予定者より、年が明けた3月からの解禁、採用選考開始は、これまで4年生の4月からだったのが8月からのスタートとなる。
採用期間が後ろにずれ込むことは、採用決定までにかける時間が減ることを意味する。企業としては可能な限り優秀な人材を確保したいわけで、その期間が後ろにずれ込むことにより、従来の採用方法とは別の方法を模索しなければならなくなってしまったわけだ。
外資系企業の場合、経団連に属していないことが多く、そうなると今回の決定に縛られる必要はない。これまで通りのスケジュールで採用活動を進めている。となると経団連に属す企業の採用担当者としては「適切な人材が獲得できないかもしれない」いう懸念を抱くようになってもおかしくない。そこで夏だけでなく秋から冬にかけてインターンを実施する企業が増えているという。
■盛り上がりつつあるインターンシップによる就活「イン活」
前述したようにこれまでは会社説明会を開くことができた冬に、これからは説明会を開くことができなくなってしまった。そのため秋から冬にかけてインターン採用を広く行うことで企業にとっては多くの学生に自社を宣伝することにつなげたいとの狙いがある。さらにうまく行けば3月以降に、ようやく開催できる説明会への参加やエントリーにつながる。
採用される学生からも、より多くの企業を知るための説明会が開催されないのであれば、重複していないインターンシップを多く選んでハシゴするという動きも目立ってきたという。いわばインターンシップを利用して就活の早期化が起こっているといえる。こうしたインターンシップに前のめりになる行為、およびそこでのコネ作りなどを「イン活」と呼ぶそうだ。
■インターン人気のトップ3はIT系企業
株式会社ソーシャルリクルーティングによる「もっとも人気なサマーインターンランキング(2014年版)」調査では、1位「サイバーエージェント」、2位「DeNA」、3位「ワークスアプリケーションズ」など、IT企業が上位を占めているという。インターン参加者から「ビジネス感覚が身に付いた」「短期間で大きく成長できた」といった意見が多く、自分がいかに成長できたかという点を含めインターン先を選んでいるそうである。
■IT系ベンチャーのインターン事情は? 株式会社ジーニーの場合
イン活による就職活動の新たな形が出てきたことは就職活動をする側にとっては好ましいことだ。黙っていても数多くのインターン希望者が集まってくる大手IT企業は良いが、IT業界を支えているベンチャーや中小の開発会社にとってイン活は、即戦力を採用するためのツールとして役に立っているという。
以前、「2014年アドテクは運用フェーズに! ジーニーの工藤社長が語る“アドテクの使命”とアドテクの業界予測~前編~」「2014年アドテクは運用フェーズに! ジーニーの工藤社長が語る“アドテクの使命”とアドテクの業界予測~後編~」という記事で紹介した株式会社ジーニーのケースを紹介しよう。
同社ではインターン生たちと社員との交流、社内コンペ、社長自ら新規事業立案の講義を行うなど、ベンチャー企業ならではの取り組みを実施しているという。インターン生に対して、実務をしてもらうことで即戦力してのスキルを磨いてもらっているわけだ。
ジーニーでは、実際にインターンを経験し正社員として入社する人材も多く、国内のみならず海外支社で奮闘する若手社員を多く輩出している。
■インターンシップ自体を企画運営した強者インターン生
例えば豊田朱梨(とよだ あかり)さんは2013年に同社でインターンを開始。2014年に大学院を卒業後入社し、現在は、Geniee International(在ベトナム、ハノイ)に在籍している。
インターン時代は人事と協力し、ジーニー初の新卒向けインターンシップを企画、運営。夏、冬の二回を開催した。そのインターンシップをきっかけに同社への入社を決意した社員も多く、企業の成長に大いに貢献。
正社員としてジーニーに入社した後は、媒体の開拓やパートナーアドネットワークとの交渉、新規プロジェクトへの参画など様々な経験を積んできた。現在は新規事業であるオフショアプロジェクトに参画中で、現地での採用活動にも尽力し、東南アジアでの活躍の場を広げている。
■初期システムの立ち上げに貢献した猛者インターン生も
2013年に入社した徐 暁雋(じょ ぎょうじゅん)さんは2011年にインターンを開始。インターン時代は、同社初期のシステムの立ち上げに貢献。配信サーバーをオープンソースのソフトウェアから自社でスクラッチしたシステムへの移行させる重要な業務を担当。
入社後はインターン時代の流れを組んでインフラ構築や運用、サーバーサイドのプログラミングに従事。現在は技術部門のリーダーとして外部のテック系イベントに登壇するなど、社内外でも活躍中だ。徐さんは現在、メインで担当しているインフラ周りについて、テックブログ「geniee’s tech blog」に執筆中だ。
学生は、「働きやすい環境か」「仕事の内容はどういったものか」「自分が働きたい会社であるか」といったことがインターンを通じて理解でき、またとない良い機会と言えるだろう。ジーニーに興味をもった学生は、同社のインターンシップに応募してみてはいかがだろう。
■株式会社ジーニー(採用情報)
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