いまなら激安で入手できる本格的な動画編集ツールの「SONY Vegas Pro 12 EDIT」を使ってみた
ITライフハック / 2014年12月25日 17時0分
スマートフォンやタブレット、コンパクトデジタルカメラで、フルHDや4Kといった高画質動画が手軽に撮れる時代となった。64GBのSDXCカードやmicroSDXCといった大容量のメモリーカードの登場で家族の思い出や、友達同士の楽しいひとときを、多数動画として記録し、パソコンに保存している人も多いだろう。またYouTubeやニコニコ動画などに動画を投稿して再生数を稼いでいるなんて人もいる。
YouTubeやニコニコに単に撮影した動画をアップするだけでは再生数は稼げない。また記念にと友達と撮影した動画も、みんなに配るのであれば、多少見栄えのするものにしたい。そういったときに威力を発揮するのが、いわゆる動画編集ソフト(ビデオ編集ソフト)だ。Windowsにも最低限の機能を持つ編集ソフトが搭載されているが、見栄えのするものを作りたいとなると高機能なソフトが必要だ。しかし、高機能な編集ソフトは高価であり、おいそれと手を出せるものではなかった。
「高機能な動画編集ソフトが欲しい、でもお金はあまり出したくない」なんて虫のいいことを考えている人に朗報だ。大みそか、12 月31 日(水)までの期間限定でソースネクストが超太っ腹なキャンペーンを実施しているのだ。なんと!プロが使う映像編集ソフト「SONY Vegas Pro 12 EDIT」を定価の91%オフになる4,980 円(税別)で提供中だ。
本製品はミュージックビデオの制作などにも使われているプロ仕様のソフトである。今年4 月に最新版となる「SONY Vegas Pro 13」が定価6万円で販売された。その前バージョンとなるとはいえ、4,980 円(税別)は破格と言えるだろう。
前モデルとなる製品とはいえ、プロ仕様の映像編集ソフトが5千円を切る価格で入手できるのは、大きな魅力だ。ただしプロ用の動画編集ソフトは高機能ゆえに操作が難しく、特に初心者にはなかなかハードルが高い。そこで今回は、動画編集の初心者である筆者でも、「SONY Vegas Pro 12 EDIT」が簡単に使えるか。実際の使用感をレポートしよう。
■動画編集の初心者でも簡単!直感的な操作
大事なことなので繰り返すが本製品は、プロ仕様の映像編集ソフトだ。ただ、最近のプロ仕様のソフトでも使いやすさを考えられて作られているため、直感的な操作ができるユーザーインターフェイスになっている。とはいっても実際、どれくらい使いやすいのか? 筆者のような動画編集をほとんどしない初心者でも簡単にできるのか、といった点に注目して使ってみた。
・操作手順チュートリアルで分からないことを解消!
動画編集ソフトには、分厚いマニュアルが用意されていることが多い。またはPDFで閲覧できるようになっている。マニュアルページの写真を見ながら操作するのは、視線がPC画面とマニュアルとを行ったり来たりするので、少々面倒だ。その辺を考慮して本製品には、かなりわかりやすい「操作手順チュートリアル」が用意されている。
本製品のチュートリアルは非常に親切で、画面上では、オレンジ色の枠で囲われた部分の説明がテキストで表示される仕組みになっている。これなら、本製品を初めて使う人でも何が何を意味しているのか理解できるので操作に戸惑うことはないだろう。
・不要な部分をカットしてつなげる基本的な切り貼り作業は簡単か?
動画を撮影すると、録画の開始時と終了時にどうしても余計な部分が入ってしまう。「よし、カメラ回っている? OK!」などという言葉、「ハイ終了~~~!」などといった言葉だ。これは撮影時には必要だが動画には不要だ。こうした不要な部分のカットが簡単にできるのかが重要になる。
前述したように本製品は直感的な操作ができるので、不要な部分は簡単にカットできる。まずはカットしたいシーンまでタイムラインを進ませる。前半をカットしたい場合は「編集」-「前半をトリム」、後半の場合は「編集」-「後半をトリム」を選択すればよい。あっけないほど簡単だ。
ただし、この操作ではトリミングした部分が空白になってしまう。そこで、動画の開始時間を調整して適切な位置に移動させておかないと、目的の動画がトリミングできないので要注意だ。筆者は最初試行錯誤してしまったのだが、動画のトリミングの意味を理解している人であれば、こうしたこともなく簡単に行える。いまではトリミングも苦も無く行えるようになった。
・編集した動画の保存は簡単か?
本製品では、編集した動画は、さまざまな動画形式で保存できる。ここが重要なポイントとなる。実際Windowsムービーメーカーなどは、WMV形式でしか保存できないため、使い回しがしにくい。対して本ソフトであれば、スマホやiPhoneといった携帯端末、ソニーやパナソニックといったデジタルビデオカメラの保存形式に対応しているので様々な機器で活用できるのだ。保存時にどの形式でレンダリングするかを選択する必要があるが、保存作業も非常に簡単に行える。
出力ファイルの名前、出力形式(動画形式)などを指定して「レンダリング」ボタンを押せば、レンダリングが開始されて、編集した動画が好みの形式で保存される。
・タイトル挿入は簡単か?
動画へのタイトル挿入も意外に重要だ。YouTubeやニコ動では、そのタイトルだけで見る価値があるかどうかを判断されるためだ。また家族旅行や運動会などの動画では、タイトルが入っていると、あとから動画を見直したときにも、何の動画なのかがわかりやすい。また友達の結婚式の動画を撮影して配布用に編集するときなどにも役に立つだろう。もちろんビジネスのプレゼン動画作成時などにも役に立つ。
・YouTubeへの自動投稿は簡単か?
通常YouTubeに投稿するには、Webブラウザを起動して、ログインし動画ファイルを手動でアップロードしなければならない。実際慣れている人でも手間がかかる。本製品には有り難いことに、編集した動画を、そのままYouTubeへ自動投稿する機能がある。
以上、初心者が引っかかりやすい動画編集ソフトの作業内容を見てきたが、本製品であればチュートリアルをチェックするだけで基本的な編集作業をマスターできると思う。また、今回は、ふだん動画編集に使うデスクトップパソコンと非力なノートPCで試した。Core i7クラスを積むデスクトップであれば、まったく問題なくサクサクウドいてくれた。ノートPCでは起動に時間が取られたが、ひとたび起動してしまうと動画編集が非常にスムーズに編集できたのには驚いた。またGPUがCPU内蔵グラフィックスであるにもかかわらず、レンダリング(動画ファイルの作成)が非常に高速であった。
筆者の場合、発表会や展示会にお邪魔したときには、いつもキーパーソンのコメントを動画として撮らせてもらいYouTubeで紹介させてもらっているが、事務所に戻ってデスクトップで作業してといった手間がかかっていたが、本製品なら外出先でそのまま動画編集してアップロードといったことも苦にならないだろう。
以上「SONY Vegas Pro 12 EDIT」を紹介した。すでに新バージョンが出ている旧製品とはいえ、Windows 8.1にもシッカリと対応しており、4Kテレビで話題の4K動画もサポートする。そのプロ仕様の映像編集ソフトが期間限定ながら4,980円(税別)で入手できるのだから、入手しない手はないだろう。
■「SONY Vegas Pro 12 EDIT」
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