どこでもテレビ、どこでも動画が楽しめる時代へ！DLPAが「スマート視聴」の推進を宣言

一般社団法人デジタルライフ推進協会（以下、DLPA）は2015年3月18日に「リモートアクセスDay2015」と題する発表会を開催し、リモート視聴の環境整備を通じて、放送コンテンツやインターネット上の動画、パーソナルコンテンツなど、あらゆるコンテンツを垣根なく安心して、合法的に楽しむことができる「スマート視聴」を促進することを発表した。

■スマート視聴の促進を宣言
DLPAでは2013年1月に、外出先からでも自宅のNASに保存されたデジタル放送録画番組を宅外で視聴ができるよう「リモートアクセスガイドライン1.0」を策定。さらに2014年8月には「リモートアクセスガイドライン2.0」を策定した。これによりNASだけでなく、録画機からの録画コンテンツや放送中のコンテンツのリモート視聴も可能となった。

DLPA代表理事／アイ・オー・データ機器代表取締役社長　細野昭雄氏

発表会の席上、DLPAの代表理事であり、アイ・オー・データ機器の代表取締役社長である細野昭雄氏は、DLPAが先月で設立から5周年経ったことを紹介しながら、当時はアイ・オー・データ機器のほかバッファロー、デジオンの3社でスタートしたことに触れつつ、「マーケットではライバルの2社が何をするのかと思われていた」と語り、2013年に行われた「リモートアクセスDay」のあとの動きについて解説した。

細野氏は「DLPAは現在16社に増加。ホームネットワーク関連各社が参加していただいている状況。ユーザー視点に立つと1社では解決できない事柄も多い。これを共通項にユーザー視点で方向性を見つけ出していくために活動している」と話す。ガイドラインを策定することで異なるメーカー間での相互接続を行うための共通の技術要件も定めてきた。

「DLPAは家庭内へのアクセスを共有できることを目指している。放送コンテンツだけでなく、各家庭における写真情報や音楽情報など、旅行先からリビングに写真情報をリアルに登録するといった基本的な環境が整っているので、著作権保護されたコンテンツ以外のものへのハンドリング、ネットワーク機器の登録も対象としていきたい」（細野氏）。

■水道橋博士もユーザー代表として登場
発表会にはタレントの水道橋博士さんも、ユーザー代表として登場。DLPAの技術ワーキンググループ長であるデジオンの三坂英一氏とのトークセッションも行われた。三坂氏はデジタルライフとは、デジタル製品を使って便利で楽しく快適に暮らしていくライフスタイルのことであるとし、「DLPAは写真、音楽、ビデオ、テレビ放送をいつでもどこでも楽しめることに注力している」と語る。

登場した水道橋博士さん

会場では福岡に設置されている機器にアクセスしてテレビ番組を見るデモも行われた。ジャンルを選んで見ることができたり、コンテンツごとに表示できることを見ながら、「ワンセグにあるようなカクカク感がないですね」と水道橋博士さん。「自宅では全録してるんですが、そういったコンテンツが地方ロケの隙間で見ることができれば、テレビの視聴時間を全く選ばなく楽しめますね」（水道橋博士さん）。

自宅のレコーダーがスマホやタブレットに対応していることを知らなかった、と水道橋博士さん。「アプリと連結して簡単にできるので、これからの発展性が楽しみ。プライベートなものも混ぜていけるというのはテレビの未来形ですね」（水道橋博士さん）。

バッファロー代表取締役社長　斉木邦明氏

引き続き閉会の挨拶に立ったバッファローの代表取締役社長である斉木邦明氏は、特に力を入れてきたのが自動ダビング機能、自動圧縮機能を搭載した機器を出していくことだとしながら、「第1はユーザーの利便性。これを徹底的に追求していきたい。著作権の壁などをクリアしながら、皆さんに支持されるような機器を出し、快適なデジタルライフを作っていかなければならない」と強調した。

■一般社団法人デジタルライフ推進協会

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