丸山晴美さんが指南！使い方次第で生活の質が何倍も向上するゴールドカード

社会人のほとんどの方は、なにがしかのクレジットカードを持っていることが多いだろう。年会費が無料だから、給与振り込み先の銀行からの勧誘、ポイントカードを作ったと思ったら、実はクレジット機能が付いていたなど、使う気のあるなしに関わらず、数枚のクレジットカードを無意識に持っているという人は多いと思う。

ところで、クレジットカードを持つ意味について考えたことがあるだろうか？「ポイントが貯まるから…」「キャッシュレスで便利だから…」「ネットショッピングでよく使うから…」など、様々な理由が思い浮かんでくるだろう。

■丸山晴美さんが指南するゴールドカードで生活向上のススメ
さてクレジットカードに「ゴールドカード」があることを知っている人は多いだろう。ステータスも高く、社会的な評価の高い人たちが持つことができるのがゴールドカードだと思われているかもしれない。しかし、自分とは縁がないと思っていたら大間違い。最近ではオンもオフも前向きに頑張る若い世代でもゴールドカードを保有する人が増えてきている。それは上手に使うことで生活の質が何倍にも向上するからのようだ。

そこでゴールドカードの魅力について、ITライフハックでは、すっかりお馴染みとなったファイナンシャルプランナーで節約アドバイザー/消費生活アドバイザーでもある丸山晴美さんに聞いた。

■意識せずにカードを持っている人こそおススメしたいゴールドカード
丸山さんによると、クレジットカードは、持っているだけでなく、積極的に利用することで、そのカードに付帯している特典が受けられたり、サービスが受けられたりする。積極的に使うことに意味があるという。

――カードを持つメリットって、どこにあるのでしょうか。

丸山さん：このポイントをためるのにはこのカードが便利、この支払いにはこのカードを使うといったように、メリットを計算して複数枚持っている人も多いと思います。その一方で、特に何も気にせずカードを持っているという人もあり、2つのタイプがあります。

年会費やカードに付帯するサービスをよく研究して、クレジットカードを持っている方は素晴らしいと思います。そうした使い方をこれからもしていけばいいでしょう。

一方で、ネットの決済に使えればいいといった感じで考えている人。カードを持つことにあまりこだわりを持っていない方は、もったいない使い方をしているかもしれません。ポイントだけでなく、そのカードに付帯するサービスがあるので、しっかり考えた方がいいですね。私は、こうした方にこそゴールドカードをおススメしたいと思っています。

なぜかというと、ゴールドカードは持っているという気持ちの面での満足感もそうですが、発行会社によって提供されるサービス（カード会社によって異なる）が、1万円以上の年会費を払っても、それ以上の価値を持つものだったりするんですね。

でも残念ながら、先ほど申し上げたように、そのせっかくのメリットを受けずに使っている人も多いんです。

■年会費1万円をどうやって取り返す？
そうはいっても、1万円前後の年会費を払っても、それ以上のメリットが受けられることって実際にあるのだろうか？　何やら特別なことをしないと、年会費以上の恩恵が受けられないのであれば、それは形だけのメリットになってしまうが……

――実際に受けることができるメリットって、どんなものがあるのでしょうか。

丸山さん：提供されるサービスはカード発行会社により異なるのですが、ゴールドカードに付帯されるサービスとして注目されているのは、たとえば空港のラウンジ。通常ですと1回の利用に1,000円くらいかかるんですが、ゴールドカードを持っていれば無料。そして、本人だけじゃなくて、同伴者の方も無料になる場合もあります。

そして、海外旅行の傷害保険です。カードのステージが上がるにつれて、保険内容がよくなっていくんです。空港で傷害保険に入ると5,000～6,000円ほどかかることもあるのですが、例えば、年に2回以上海外旅行に行かれるのであれば、すでにカードの年会費以上の恩恵を受けていることになります。

一口にゴールドカードと言っても、カードの発行会社によっても異なりますが、先ほど述べた空港ラウンジや傷害保険はだいたい使えます。あとはショッピング保険ですね。買ったものが3か月後に壊れてしまった、そういったときに保証してくれるサービスがあります。

ケースによっては決められた額のお金を免責事項として払わなければならないかもしれませんが、普通に現金で買った場合は、家電などを別として、保険がきかないわけですよね。たとえばジュエリーとか、こうしたものが盗難にあっても保証してくれます。

ほかには病気の相談ができたりするものもあります。体調が悪いときに、提携するクレジットカード会社さんの指定する機関が相談を請け負ってくれるサービスですね。資産運用の相談ができることもあります。

デパートが発行しているカードですと、そのデパートのラウンジが利用できたり、お茶がサービスされたりと、細かいことですがメリットですよね。

■カードを1枚持つなら断然ゴールドカードがおススメ
恥ずかしい話、デパートにラウンジがあるとは知らなかった。ここまで丸山さんの話を聞いてわかったのは、自分の生活パターンに合わせた発行会社を選んでゴールドカードを作ることで、日常生活の延長線上に自然にゴールドカードで受けられるメリットが発生、その線上を進んでいけば、自然と年会費以上の恩恵を受けることができるというわけだ。

――でもゴールドカードでなくてもこうした恩恵は受けられますよね？

丸山さん：ゴールドカードは審査もありますし、すべての人が持てるわけではないですが、ただゴールドカードであれば、例えば、通常は0.5％のポイントが1％になって2倍貯まりやすかったりと、私が見ている限りでも倍くらいのサービスの違いがあったりするケースが多いんです。

公共料金をカードで払ったり、生活費の支払いでもカードを使ったりするのであれば、おそらく年間百万円以上を使っていることになるでしょう。こうした場合、クラシックカードでは5千円しか貯まらないポイントが1万円分貯まりますので、かなりお得な感じですね。たった1枚カードを持つのであれば、私はゴールドカードがベストな選択だと思っています。

ファイナンシャルプランナー、節約アドバイザー/消費生活アドバイザー丸山晴美さん

――30代でゴールドカードを持つ意味についてお聞かせください。

丸山さん：先ほども話したとおり、ゴールドカードには審査が必要ですが、以前よりも多くの方に持てるチャンスが広がっているというのが私の印象です。カードに付いてくるメリットのほかにも、家族会員のカード発行手数料が無料の場合もありますし、そのうえ家族も同じようなサービスが受けられます。独身の方はもちろんですが、ご結婚なさっている方にもおススメです。奥様がショッピングをされたときにもラウンジサービスが受けられたり。

年会費のあるものはダメ、と考えがちですが、カードで受けられるサービスが自分のライフスタイルと合っているのであれば、入会した方がよいでしょう。

こうしてゴールドカードを使いこなしていくと、その上のステージも見えてきますし、そのときには自分の社会的地位も上がっているでしょう。よりできるビジネスパーソンには、ゴールドカードは必須でしょう。

――現金しか持たない人にもおススメですか？

丸山さん：日本人は世界の中でも有数な“現金を持ち歩く人たち”なんですね。それでトラブルが起きているケースが多い。海外での被害が数億円に上ると聞いたことがあります。日本人はいろいろな意味で狙われやすいので盗難リスクが高い。現金を持っていると分かっているので狙われやすいんですね。

お金には名前が書いてありませんので、一度盗られてしまうと戻りません。でもクレジットカードの場合は、被害にあったことが証明できれば全部戻ってくるんです。それはすごく大きいことです。

実は私も不正利用にあったことがあります。月末の請求書を見てびっくりして、クレジットカードの発行会社に電話したのですが、やはり外国での利用でした。即座に止めてもらって、お金が返ってきました。本当にクレジットカードでよかったなと思います。

クレジットカードって決済するためのもの、という点だけでなく、リスクを分散できたりするメリットについても、目を向けてほしいですね。クレジットカードでも、使えば使うほどうまみが出るのがゴールドカードですね。

以上のように丸山さんにクレジットカードを持つ意味、ゴールドカードであるメリットなどを聞いた。ポイントを押さえてゴールドカードを使うことで、年会費以上のメリットを受けることができることが理解してもらえたと思う。筆者も、これまで漫然とカードを使ってきたが、これからは丸山さんに教わったように意識してカードを使っていきたいと思う。

ちなみに、Visaのゴールドカードで受けることが出来る優待サービスの紹介や、カード発行会社一覧はこちらから

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