コンビニの蛇口からトマトジュースと牛乳が!? ローソンが「トマト尽くし」戦略

ITmedia ビジネスオンライン / 2018年6月8日 13時56分

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会見会場で蛇口をひねると出てくる牛乳とトマトジュース

 ローソンは、健康を意識した消費者向けにトマトを使った商品展開を強化する。カゴメと組んで、抗酸化作用があるとされる「リコピン」という成分を通常より多く含むトマトを使用。5月28日以降、このトマトを多く使った10商品を順次、発売していく。

 合わせて「トマトジュースと牛乳を一緒に飲もう」というキャンペーンも展開する。6月7日~9日には、ローソンTOC大崎店(東京都品川区)でひねると牛乳とトマトジュースが出てくる蛇口を時間限定で実際に用意。コンビニを訪れた人に、無料でその場で混ぜて飲んでもらおうという趣向だ。

●なぜこんなに「トマト推し」なのか?

 8日に東京都内で行われた記者会見の会場でもこの蛇口が置かれており、記者も試飲してみた。まろやかで癖もなく、普通においしい。しかし、トマトが何となくヘルシーなことは理解できるが、何がローソンをここまでトマトに駆り立てるのか?

 今回、ローソンはトマトを使った商品を紹介するのにあたり、食べてもらう時間帯や一緒に食べてほしいメニューも具体的に提案している。例えば、トマトと相性のいいクリームチーズを挟んだ「高リコピントマトとクリームチーズサンド」(税込350円)は、カゴメのミックスジュースやローソンのゆで卵と合わせて朝食用に勧める。

●どのシーンでも食べやすいトマト系商品を

 昼食向けには「高リコピントマトのチーズオムライス」(同498円)。野菜の成分も取れて女性に人気なスムージーを付け合わせに提案する。夕食には「ソースたっぷり! ベーコンと高リコピントマトのパスタ」(同498円)。こちらはローソンのサラダと合わせるのが良いという。

 2015年以降、ローソンはカゴメのリコピンを多く含む「高リコピントマト」を使った商品を打ち出してきた。今回の会見で同社の竹増貞信社長は「今までトマトというと朝食やサラダのイメージがあったと思う。今回はサンドイッチだけでなくおにぎりも用意した。朝昼夜、どのシーンも支える商品を展開する」と説明した。

 同社によると高リコピントマトを使った商品は女性からの支持が厚いという。ヘルシーなイメージの強いトマトを、サラダだけでなくあらゆる食のシーンに浸透させ、他の商品も一緒に食べてもらおうという狙いだ。18年度は、高リコピントマトを使った商品の売り上げの前年度比2割増を目指す。

●「健康特化」というローソンの独自戦略

 ローソンは、コンビニ各社の中でも特に健康系の商品に注力してきた。「ブランパン」をはじめとする低糖質の商品についても、質と種類を充実させている。

 今回の会見で竹増社長は健康寿命という言葉を何度も強調。「ただ健康にいいというだけ(の商品)ではユーザーは手を伸ばしてくれない。いくら体に良くても、毎回毎回苦々しい思いをして(あまりおいしくない商品を)食べるより、おいしく食べることが健康寿命の引き上げにつながる」と話した。

 「トマト尽くし」な今回の商品展開も、健康を気にするユーザーに毎食トマトを食べてもらい、根強いファンを作るローソンの「健康特化」な戦略といえる。同社は健康関連食品の売上高について、18年度は食品全体の35%にあたる3500億円、19年度には3800億円を目指す。

 ちなみに、蛇口を使ったキャンペーン以外に、ローソンで「トマトジュースと牛乳を混ぜた」商品が販売されるわけではない。同社やカゴメによると、トマトと牛乳を一緒に取るとリコピンが吸収されやすくなるためお勧めの飲み方なのだとか。

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