だから、本田圭佑は「稀代のヒール」として叩かれる

ITmedia ビジネスオンライン / 2018年6月21日 12時5分

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本田に対して厳しいコメントが相次ぐ

 歴史を塗り替えた。サッカーのワールドカップ(W杯)・ロシア大会初戦で日本が大方の予想に反し、強豪コロンビアを撃破。W杯でアジア勢が中南米の代表チームを初めて下す快挙をやってのけた。日本国内ではまったく盛り上がらないだろうと危惧されていたサッカー日本代表への注目度が一転して大きく上がり、ネット上も大騒ぎだ。

 ところが賛辞を送られる代表メンバーの中で、まだ相変わらず逆風にさらされ続けている選手がいる。MF本田圭佑(パチューカ)だ。コロンビア戦では後半25分から途中出場し、その3分後に左CKでFW大迫勇也の劇的な決勝ヘッドをアシスト。にもかかわらず、ネット上ではバッシングの声がなぜかいまだに鳴り止まない。

 決勝ゴールのアシスト以外では不用意なバックパスを相手にカットされ、ピンチを招くシーンが見られるなど不満の残るプレーもいくつかあった。しかしセットプレーから本田が放った正確無比なキックがなければ、大迫のヘディング弾も生まれなかったのは紛れもない事実だ。

 本来ならば日本を歴史的勝利へ導いたヒーロー。ところが「今まで批判ばかりして申し訳なかった」などと謝罪の意を表明するユーザーはほんの一握りで、「失点につながりかねないパスミスが多過ぎ」「そんなに活躍できていない」というトーンでブッ叩くコメントが大勢を占めたばかりか、「次の試合での本田起用は自殺行為」とスーパーサブとしての出場にも難色を示す書き込みまで散見された。

 とにかく何をやっても今の本田は叩かれる。それこそ今大会でもゴールを量産して旋風を巻き起こしているポルトガル代表のFWクリスティアーノ・ロナウドに匹敵するぐらいの活躍でもしない限り、本田に対するバッシングは沈静化しないだろう。コロンビア戦で見せた1アシストぐらいでは手放しで賞賛することなどできず、逆に粗探しでくまなく目を配った末に“口撃材料”を新たに見つけてここぞとばかりに徹底糾弾している。アンチの人たちを中心としたユーザーの多くは、とにかくサムライブルーの背番号4に辛らつだ。時に病的な怖さを感じることすらある。

●世論は「本田よりも香川」の大合唱

 スポーツの世界においても風向きを180度変えることはやはり容易ではないと痛感した。ネット上で書かれている書き込みが世の中の本筋とは思わないにせよ、ある程度の指標となっていることはやはり否めない。

 そもそも本田はW杯メンバーの代表入りの過程において疑惑が取り沙汰された。NHKのドキュメンタリー番組でバヒド・ハリルホジッチ前監督の戦術を公然と批判。その番組収録後にハリル前監督の解任が発表されたことから「指揮官交代について本田は事前に知っていて、一枚かんでいたのではないか」とささやかれている。その真相はどうあれ、前監督時代にはお呼びがかからず干されていた本田は西野朗監督新体制になると一転して風向きが変わり、晴れてW杯メンバー入りを果たした。

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