阪神・金本監督を辞任に追い込み、チームも崩壊させた背景

ITmedia ビジネスオンライン / 2018年10月12日 10時51分

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金本監督に嵐のようなバッシング

 虎党は「ホンマかいな」と驚いただろう。来季続投が決まっていた阪神タイガースの金本知憲監督が今季限りでの辞任を表明したからだ。今季のチームは17年ぶりの最下位。その責任を取り、指揮官は身を引く決意を固めた。

 昨今の低迷に頭を抱えたフロントの幹部が来季続投の方針を打ち出しておきながら本人に“肩叩き”を進めていたとの情報も飛び交っている。ただ、何にしても金本監督は指揮官としての役割に自らピリオドを打った。

 辞任したから潔し――。金本監督の電撃辞任について世間では同情的な見方をしている人も見受けられる。それは、そうかもしれない。しかしながら、失敗は失敗だ。そういう安直な美談で済ませてしまっては、今後も監督人事や選考において同じような失敗を繰り返すことにもつながりかねない。

 だから反面教師あるいは今後の反省材料にする意味でも、あえて「金本阪神の大罪」として、タイガースの3年間を舞台裏で取材した自分の視点から検証してみたいと思う。いろいろな意見があると思うが、これはあくまでも個人的な見解も含まれているので、その点はどうかご容赦いただきたい。

●金本監督に嵐のようなバッシング

 昨季終了後、金本監督は球団側と新たに3年契約を締結。昨季は2年契約の最終年で優勝こそ逃したものの2位となり、若手を育成しながら、そこそこの結果を残したとしてつい1年ほど前までは過大なまでに評価されていた。球団幹部も金本監督と心中覚悟で長期的視野に立った猛虎再建のビジョンを描き、すべてを託したはずだった。今思えば、これが「金本ファースト」につながる大きな見当違いの始まりでもあった。

 案の定、それも今季の大低迷によって暗転した。特に本拠地のはずの甲子園が今季は鬼門と化し、62試合を戦って球団のワースト負け数を更新する21勝39敗2分け。このホームの借金18が皮肉なことに、そっくりそのままシーズン通算成績に反映されてチームは「平成最後の最下位」に沈んだ。

 早々に優勝争いから脱落し、シーズン佳境でも何とか3位滑り込みを狙うのが精いっぱい。そんな体たらくの戦いぶりに対して虎党の怒りは当然のように我慢の限界に達した。借金地獄から抜け出せない無様な戦いが続くようになると球団や親会社の阪神電気鉄道本社にまで抗議電話が殺到し、業務に支障が出るほどのレベルにまでなっていたという。ネットユーザーも連日のように金本監督に嵐のようなバッシングを浴びせ、時に罵詈雑言(ばりぞうごん)まがいの内容も散見された。

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