なぜ「翔んで埼玉」はセーフで、「ちょうどいいブス」はアウトなのか

ITmedia ビジネスオンライン / 2019年3月26日 8時9分

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「自虐マーケティング」が大盛り上がり

 最近、「自虐」を前面へ押し出すことで、世間の関心を集める、いわゆる「自虐マーケティング」が大盛り上がりしている。

 埼玉の自虐ネタをふんだんに盛り込んだ映画『翔んで埼玉』は興行収入25億円を突破、観客動員数も193万人に達するなど快進撃が続いているのは、ご存じの通りだ。

 また、あまりにぶっ飛んだ企画や広告を次々と仕掛けて、「どこいくねん、ひらパー」と自らツッコミを入れる、大阪府枚方市のテーマパーク「ひらかたパーク」の来園者は2年連続で120万人を超えている。

 そんな「ひらパー」の成功にあやかったのか、三重県志摩市の「志摩スペイン村」まで公式サイトで「自虐PR」を始めた。客が少ないことを逆手に「並ばないから乗り放題」、さらに園内にいるキャラクターについて、「どこぞの施設ではありえない2shotも取り放題!」というアピールが、SNSなどで「清々しい」「行ってみたくなった」と評価されている。

 という話を聞くと、「じゃあ、ウチもさっそくやってみよう」と思いたつマーケティング担当者も多いかもしれないが、気をつけていただきたいのは、この自虐マーケティングには決して踏んではいけない「地雷」があるということだ。

 それを理解せずに安易な自虐に走ってしまうと大火傷、最悪、世間からボコボコに叩かれて、謝罪に追い込まれてしまうこともある。

 では、そんな恐ろしい「地雷」とは何かというと、「女性」だ。女性をテーマにした自虐ネタや、SNSのキャンペーンなどは、かなりの確率で失敗しているのだ。

●「#自社製品を自虐してみた」が話題に

 おいおい、そんな風に女性をトラブルの原因のように言うこと自体が女性差別じゃないか、というお叱りを受けるかもしれないが、あくまで事実を申し上げているに過ぎない。

 そして、これがジェンダーうんぬんのお話ではないことは、これまでの自虐マーケティングの歴史を振り返ってみれば、ご理解いただけるはずだ。

 実は広告やPRの世界では、自虐は最近のトレンドではなく、これまでも幾度となくブームとなり、多くの企業や自治体が自虐マーケティングを成功させてきた。

 古いところで言えば、有名なのはやはりセガの湯川専務シリーズだろう。「やっぱプレステの方が面白いよな」「セガなんてだっせーよな」という街の小学生の会話を聞いて、ショックを受けた湯川英一専務(本人)が酒場でヤケ酒をかっくらい、怖いお兄さんにボコボコにされる……というテレビCMは大きな話題を呼んだ。

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