松戸市にあるパン屋で、なぜお客は1800円も使うのか

ITmedia ビジネスオンライン / 2019年9月11日 8時15分

 このように考えているので、東京駅での出店に対しても、最初はお断りをしました。しかし、その担当者は「どういった形であれば、できますか?」といった話ばかり。「やっぱり、無理ですかね」といった感じで、できない理由を口にすることはありませんでした。

 とはいえ、こちらとしては品質を下げた商品を提供するわけにはいきません。安定供給ができて、同時に品質を確保することができるパンは何か。スペースやオペレーションなどのことを考えると、パンを焼くことはできない。そうなると、揚げたてのカレーパンであれば、商品化できるのではないかと考えました。

●店でパンを焼いて、提供するだけ

土肥: ツオップが東京駅に出店したぞ。その店でまた行列ができているぞ。となれば、「ウチにも来てよ」「こっちにも出店してよ」といった声があるのでは?

伊原: ありがたいことに、そのような声をたくさんいただくのですが、「やりません」とお答えしています。繰り返しになりますが、やはりパンの品質を確保するのが難しいので、出店することはできません。

 パンをつくることって、本当に難しいんですよね。毎日のようにつくっていますが、「これだ!」と思えるモノって、なかなかできません。それほど難しいことなのに、自分の目が届かないところで、高い品質を確保することは、かなり難しいと考えています。

 もし他のやり方で品質を保てる方法があれば、それを採用してみたいですね。でも、僕はその方法を知りません。というわけで、これからも店でパンを焼いて、それを提供する――。これを続けるだけです。

(終わり)

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