【前編】食べログはなぜ何年も炎上し続けるのか?

ITmedia ビジネスオンライン / 2019年10月17日 7時10分

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レストラン情報サイトとして圧倒的な規模と影響力を誇る食べログ

 10月1日、1つのツイートが話題になった。レシピ情報を発信する料理研究家が、とある居酒屋に掲示された「当店は食べログへの掲載を断りします。」と題した張り紙を撮影したものだ。張り紙の内容は以下の通りだ。

食べログユーザー会員は出入り禁止です。食べログヘビーユーザーは傍若無人、独善的、自ら神のごとき口コミに迷惑しまして禁止します。大切なお客様に評価していただきますので、食べログヤクザの評価は結構です。食べログみかじめ料のお支払いお断り!

※リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ のツイートより

 張り紙にはこの後にいくつか客への注意喚起も書いてあるが、注目された部分は食べログに関する記述で強烈な敵意むき出しの内容だ。

 そしてこのツイートをきっかけに、食べログに関する話題が多数噴出した。「星の評価が急に下がり、食べログから広告料を払えば元に戻すと電話がかかってきた」といった飲食店オーナーを名乗る匿名アカウントのツイートも、数万件のリツイートや「いいね」を集めるに至る(現在は削除)。

 2005年にサービス開始以降、レストラン情報サイトとしては後発といってもいい食べログは、月間利用者数1億1877万人、月間PV20億4870PV、掲載店舗数89万件以上、口コミ数3200万件(食べログ 媒体資料 株式会社カカクコム 2019/10/12より)と圧倒的な規模と影響力を誇るが、常に話題となる問題と疑惑がある。

 1つが飲食店に対する迷惑な口コミの存在と星(評価)の操作、もう1つは利用者が書きこむ口コミ(レビュー)の削除だ。

 食べログは過去には同様の炎上トラブルがあった。「昔の記事が流れていると思ったらまたか」というツイートも筆者は目にした。つまり以前とまったく同じ炎上が今また起きている。星の操作に関する事実関係は別にして、食べログはこのような疑念を払しょくすることがまったくできていない。

 食べログは飲食店の情報と利用者の口コミで成り立つサイトでありながら、飲食店からも利用者からも批判される極めて異常な状況だ。そして食べログが炎上し続ける根本的な理由は、以前から変わっていない。その理由とは、口コミサイトと宣伝サイトという、本質がまったく異なる姿をユーザーと飲食店を相手に都合よく使い分ける矛盾したビジネスモデルだ。

●食べログは広告料に左右されているのか?

 現在飲食店を検索すると、検索順位の一番目や二番目といった上位に食べログのページが表示される。星の数が多いほど、良い口コミが多いほど来客にはプラスの効果が働く。

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