えっ、日本産でない? 「韓国の納豆」が世界市場を席巻する日

ITmedia ビジネスオンライン / 2019年11月12日 8時12分

写真

韓国産の納豆が世界を席捲する!? (写真提供:ゲッティイメージズ)

 マスコミによれば、今年の鍋のトレンドは「発酵鍋」らしい。

  「は? 何それ?」という方のために説明すると、「みそや甘酒といった和の伝統食品からキムチ、チーズまで、さまざまな発酵食品を具材やつけだれに使った鍋のこと」(産経新聞 9月27日)らしく、先週もこんな感じで紹介されていた。

 『令和初の鍋シーズン トレンドは「発酵鍋」』(テレ朝NEWS 11月7日)

 そのニュース映像の中で、1日1個は必ず食す納豆好きとしてはたまらない鍋があった。長芋となめこに加え、ドーンと納豆を山盛りにした「腸活! 発酵ねばねば鍋」。アンケート調査などから「発酵鍋」を今年のトレンドに選出した「ぐるなび」が一例として開発したレシピだという。

 と聞くと、「どうせメーカーとかが無理に流行らせたいだけでしょ」なんて意地の悪いことを言う人もいるだろうが、こういうブームで飲食業界が盛り上がるのなら結構な話ではないか。個人的には、ラグビーW杯同様に「にわか」でもいいので、積極的にブームに乗っかっていきたいと思っている。

 が、その一方で、発酵食品を愛する一人の日本人としては、同じブームを仕掛けるにしても国内外食市場、鍋調味料市場という小さなパイではなく、世界に対してもっと積極的に「日本の発酵食品」をPRしていただきたいという気持ちも強い。

 その中でも特に気合いを入れてアピールしなければいけないのが「納豆」だ。これが日本の伝統的な食品だということを世界にしっかりと示しておかないと、そう遠くない未来に、悔やんでも悔やみきれない事態が起きてしまう恐れがある。

 それは、「納豆」が「韓国食品」として世界を席巻してしまうという恐ろしい事態である。

  「そんなバカなことが起きるわけがないだろ! そこまでして日本をおとしめたいのか、この反日ライターめ!」といった怒りのコメントを書き込もうという人もいるだろうが、今の「納豆」を取り巻く世界の情勢を冷静に聞いていただければ、そこまで荒唐無稽な話ではないことが分かっていただけるはずだ。

●市民権を得つつある「natto」

 順を追ってご説明しよう。まず、世界的な健康志向の高まりから「日本食」がブームになっており、その中でも発酵食品が人気になっていることに異論を挟む方はいないのではないか。

 農林水産省によると、海外の日本食レストランの数は2006年に2万4000店だったが、13年には5万5000店、17年には11万8000店へと急増。これにともなって、しょうゆと味噌の輸出も増加しており、東京税関によると昨年の醤油と味噌の輸出は数量・金額ともに過去最高を更新。醤油は70カ国、味噌が53カ国へ輸出されたという。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング