時短せず「ノーマスク」で接客する店も 「ナメんじゃねーよ!!」と怒る“反逆飲食店”の言い分

ITmedia ビジネスオンライン / 2021年2月22日 17時43分

 社長の岩澤博氏は、卓越した店づくりと人材育成の手腕で、飲食業界では慕われている人物である。簡単にキレる人ではない。

 岩澤氏のブログ「ガンさん日記」を読んでいると、緊急事態宣言の延長前は半分の店を休業していたことが分かる。残りの半分が午後8時までの営業ではほとんど売り上げが立たず、1月は前年の10分の1程度にまで落ち込んだという厳しい現状がつづられている。

 もう1年も休業、時短、自粛を断続的に続けているのに、「まだ足りない」とばかりに罰則と過料を科す。実際、ベイシックスに限らず、多くの飲食企業は我慢の限界に達してきている。

 そうした中、時短中でも渋谷の店舗では顧客が増え、満席になる日も出てきた。こうした変化をチャンスと捉え、罰金、店名公表をされても、売り上げがほしいという切なる願いで午後8時以降の営業を決めた。

 また、ノーマスクで接客する理由も説明している。居酒屋にとって最も大切なのがお店の空気感で、その空気感の演出に欠かせないのがスタッフたちの笑顔だ。笑顔がマスクに隠されている事実が残念でならない、とのことだ。

●24時間営業を継続中

 中部圏や首都圏に店舗が多く、鶏皮串の「伝串」が名物の大衆居酒屋「新時代」の新橋店は24時間営業を継続中。基本、新時代チェーンは午後8時以降も営業しており、“反逆”を貫いている。

 首都圏を中心に展開する鳥料理居酒屋チェーン「とりいちず」は、基本的に緊急事態中は午後8時までの時短営業をしているが、東京・立川など5店は時短していない。2月8日から池袋など7店も加わり、一部で時短せずに“反逆”の営業を行っている。

 午後8時以降、営業している飲食店がほとんどないので、時短要請を無視して営業を続けている店が非常ににぎわっているのが現状だ。我慢できずに飲んでしまう人ばかりでなく、夜遅くまで働いた結果「夕食難民」になってしまっている人も一定数おり、“反逆飲食店”になだれ込んでいる。

 これでは、マジメに時短していたために、経営が苦しくなったお店がキレるのも無理はない。

 1人で食べに行く人が大半で、皆が“黙食”している牛丼、天丼、かつ丼、ラーメン、セルフうどん・そば、カレーのような業態にまで時短要請してしまっているから、夕食難民が発生する。

 政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」では、5人以上で会食すれば、声が大きくなり、飛沫の飛び具合が大きくなって感染リスクが高まるため、4人以下の飲食を勧めていた。ならば、飲食店の入場制限を行い、5人以上のグループを入れないようにすれば、それで済んだ話ではないだろうか。

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