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どうなる「関西スーパー」争奪戦 勝負に出た「オーケー」に“危うさ”を感じてしまう理由

ITmedia ビジネスオンライン / 2021年9月14日 12時0分

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関西スーパーを巡る争いに注目が集まる

 関東のディスカウント・スーパー「オーケーストア」を経営するオーケーが、関西の老舗食品スーパー「関西スーパー」を経営する関西スーパーマーケットの買収を表明した。オーケーは関西に店舗がなく、関西進出の勝負手となる。

 この決定は9月3日に発表された。4日前の8月31日には、関西スーパーがエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの買収により、傘下に入るとの発表があったばかりだった。H2Oとオーケーの、関西スーパーを巡る買収合戦に発展している。

 H2Oは、阪急阪神東宝グループの小売部門だ。阪急百貨店や阪神百貨店の他、関西の食品スーパー「イズミヤ」「阪急オアシス」もグループ会社。しかも、関西スーパーとイズミヤ、阪急オアシスが経営統合するという大掛かりな話だ。もし実現すれば、関西のスーパー3社がアライアンスを組んだ、年商4000億円超の巨大なローカルスーパーのグループが新たに出現する。

 しかし、関西スーパーの第3位の大株主で約8%を保有するオーケーは、それを不服とした。関西スーパーがオーケーのコンセプトである「高品質・Everyday Low Price」、つまり特売をせずにいつも安くて品質の良い商品を販売する方針を受け入れて、オーケーの完全子会社になることこそ取るべき道筋だと批判している。

 実は、オーケーは6月に関西スーパーに対して上記の提案をしていた。しかし、関西スーパーは協議の席を設けようとせず、真剣に検討した形跡がないなどと不快感をにじませている。

 オーケーは、関西スーパーの企業価値を高く評価し、1992年2月10日に付けた上場来最高値の1株2250円で、上限なしのTOB(公開買付)を実施すると発表。関西スーパーに翻意を迫っている。この発表を受け、関西スーパーの9月2日の株価は1374円だったが、突如上昇。同月10日時点で2160円と上場来最高値に肉薄してきた。

 ただし、オーケーは敵対的買収をする気はないと、H2Oとの経営統合が破談になった場合に、TOBに踏み切るとしている。

 つまり、10月に開催される予定である関西スーパーの臨時株主総会で、H2O案が否決されてはじめて、オーケーは買収に動く。可決には会社法の規定により、議決権を持つ株主の3分の2以上の賛成が必要となる。

 さて、スーパーのさらなる再編へと発展しそうな関西スーパーの争奪戦は、H2Oとオーケー、どちらに軍配が上がるだろうか。

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