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SEVENTEENの「THE CITY」 HYBE JAPANトップに聞く新時代のプロモーション

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月18日 10時40分

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HYBEの傘下レーベルがマネジメントを手掛けるSEVENTEEN( (P)&(C) PLEDIS ENTERTAINMENT )

 BTSや、SAKURAらが所属するLE SSERAFIMなどのグローバルスターを輩出し続けるエンターテインメントライフスタイルプラットフォーム企業HYBE。

 同社の傘下レーベルがマネジメントを手掛けるSEVENTEENは、2023年1~9月のCD販売量が1000万枚を突破し、紅白歌合戦に初出場。日本の5大ドームで約51万5000人を動員したコンサートツアー「SEVENTEEN TOUR 'FOLLOW' TO JAPAN」も成功させた。

 HYBEがグローバルに展開しているユニークな公演ビジネスモデルが「THE CITY」だ。同社の日本本社HYBE JAPANのハン・ヒョンロックCEOに戦略を聞いた。(武田信晃、アイティメディア今野大一)

●エンタメ産業のプラットフォーマー目指す

 一般的な音楽事務所にとっての大きな目標は、所属アーティストをスターにすることだろう。だが、HYBEのミッションはそれだけにはとどまらない。従来型の音楽事務所ではなく、筆者の私見では「エンタメ版GAFA」のような存在になることを掲げているように見える。

 「当社は『We believe in music』というミッションのもと、音楽産業のビジネスモデルにイノベーションを起こします。音楽に基づく世界最高レベルのエンターテインメントライフスタイル・プラットフォーム企業を目指します」

 HYBEの事業は「レーベル」「ソリューション」「プラットフォーム」の3つを柱にしていると、ハンCEOは語る。

 「レーベルはいわゆる『芸能・音楽事務所』的なところで、アーティストを育て、音楽をつくるところです。例えばSEVENTEENはPLEDIS Entertainmentというレーベルに所属しています。レーベルは複数あり、それぞれがHYBE傘下企業として運営される『マルチレーベル戦略』と、私たちは呼んでいます。

 各レーベルのトップの考え方、基準によって運営することで多彩なアーティストを生み出せます。ただし事業を最大化するという観点から、HYBE(日本であればHYBE JAPAN)が会社としての経営方針や公演、公式商品の企画・運営などにおいて一定の裁量権も持っています」

 ソリューションとプラットフォーム事業の詳細はこうだ。

 「ソリューションは事業の1つですが、母体ともいえるところです。例えば『HYBE360』はコンサートやアルバム(CD)の事業を担当しています。レーベルとソリューションを支えるのがプラットフォーム事業で、ファンダムプラットフォーム『Weverse(ウィバース)』を開発し、運営しています」

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