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東京で「舟通勤」は定着するか? ノー渋滞で快適も、課題は山積み

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月3日 8時35分

 今後は、24年10月に就航するソウル市(韓国)の定期船「漢江(はんがん)リバーバス」に注目したい。1970年代に建設したマンション街の再開発が進む汝矣島(ヨイド)から、1988年に開催された「ソウル五輪」のメイン会場がある蚕室(チャムシル)までを30分で結び、「ラッシュ時15分に1本」「料金3000ウォン(約330円)」「自転車積み込み可能」と、生活移動の手段としてかなり使える仕様になっている。

 余談だが、最近では韓流ボーイズグループ・2PMのJun.kさんがTV番組で「漢江の渋滞はひどい!」「ただ車の中で座っているだけなのに」と嘆くひと幕も。川幅が1キロ近くある漢江をまたぐ聖水大橋・盤浦大橋の一帯での渋滞は昔から慢性化しているようで、リバーバスは川を使った「ヨコ移動」の手段としても期待できる。

 ただ、開業前の試算では「開業後6年間で約80億ウォン(日本円で9億円程度)の赤字」「初年度の乗船率は20%」と、かなりの不採算を覚悟で就航させるようだ。

 東京の「TRY!舟旅通勤」は、こういった国内外の定期船ほどの覚悟がある施策とは思えないが、移動中の空気はおいしく、たまに乗船する分には快適であることには間違いない。

 運航経費補助の期間は3年間。どこまで利用者を増やせるのか、どこまで「船通勤」に有益性を見いだせるかが注目される。

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