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「丸亀製麺のカナダ1号店」いきなり大繁盛! 予想の3倍も売れた秘密

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月21日 8時19分

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丸亀製麺のカナダ1号店が好調、理由は?

 3月15日、丸亀製麺のカナダ1号店がバンクーバーにオープンした。店名は「Dunsmuir(ダムスミューア)店」(以下、バンクーバー店)。初日は長い行列ができる盛況ぶりで、予想の3倍となる1218杯を販売したという。

 丸亀製麺は2011年のハワイ・ホノルル店の出店を皮切りに、米国、台湾、香港、カンボジア、インドネシア、ベトナム、フィリピン、英国と海外展開を拡大している。バンクーバー店が好調な背景には、これまでの海外展開で得たノウハウが大いに生きているようだ。

 どのようにして、初出店の地で繁盛店を作り上げているのか。丸亀製麺を展開するトリドールホールディングス Marugame Udon ビジネスユニット長、三澤ビクター氏にバンクーバー店のビジネス戦略を聞いた。

●米国西海外での成功を受け、カナダ進出へ

 2024年3月末時点で、海外に264店舗を展開している丸亀製麺。海外店舗は総じて好調で、特にハワイのワイキキ店は、月商約1億3000万円(2023年8月)を記録するなど国内外の店舗で最も高い売り上げを誇る。

 米国西海岸に位置するストーンズタウン店やバレー・フェア店も好調で、この地域に地理的に近く、客層が似ていることもあってカナダ・バンクーバーへの出店を決めたという。

 「米国西海岸には、多数のアジア系住民やコミュニティーが存在します。バンクーバーもアジア系住民の比率が高く、街によってはアジア系住民が大多数を占めることもあります。アジア系のレストランやスーパーマーケットも多く、日本食への関心やニーズが高い地域で、うどん店の成功が期待できると考えました」

 出店したのはスタジアムチャイナタウン駅のすぐそばで、スポーツイベントやコンサートなどが開催される「BCプレイス・スタジアム」「Rogers Arena」が目の前にある。

 「イベント時に人手が増えるほか、近くには大学や日本橋のようなビジネスエリアもあります。多くの来店が見込まれるだろうと考え、このエリアに出店を決めました」

 バンクーバーでの出店にあたって、手を組んだのは現地でティーカフェ「ゴンチャ(Gong cha)」や「ウェンディーズ(Wendy's)」などをフランチャイジーとして営業している企業だ。

 「米国の店舗は直営店ですが、バンクーバー店はフランチャイズでの運営です。当社から麺匠(※)をはじめ麺職人が事前に現地入りしてトレーニングを実施していますが、オペレーションはフランチャイジーに任せており当社の社員は店舗に在籍していません」

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