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山手線沿線の再開発が進む 「新宿、渋谷、品川」駅の工事はいつ終わるのか

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 7時10分

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「新宿、渋谷、品川」駅の工事はいつ終わるの?

 東京一極集中が進む中、国も東京都も「東京」の世界的競争力を高めようと、力を尽くしている。鉄道会社も深くかかわり、企業としての生き残りを図るべく、「都市改造」ともいうべき大規模な再開発を進めている。

 首都圏、それも都心に近づくほど、都市を改造しようとする動きが進んでいる。その象徴が山手線沿線だ。いくつもの駅で再開発プロジェクトが進み、新宿駅は2040年代、渋谷駅は2027年度、品川駅は2036年度の完成を目指している。多くの人が集まる都心部が、変わろうとしている。

 そんな再開発エリアを、歩いてみた。

●永遠に再開発が行われる街、新宿

 江戸時代の新宿といえば、宿場のひとつ(内藤新宿)であって、明治時代になっても東京の「街外れ」であったが、今やすっかり東京の中心部になってしまった。日本の鉄道で最も多くの人が利用するのは新宿駅であり、巨大迷宮化と思えるくらいに駅の規模が広がってしまった。駅の内側も外側も、工事に次ぐ工事、さらに工事と相次ぎ、いつも工事をしているような状況になっている。

 駅の利便性向上を図るための工事もあれば、商業施設やオフィスなど、不動産価値を高め、収益力アップを目的とした工事もある。それらに、行政も鉄道会社も大きく関与している。

●「小田急百貨店」や「明治安田生命新宿ビル」が取り壊し

 最近話題なのは、「小田急百貨店」が取り壊されたことだ。現在、この建物が取り壊されたことで、「スタジオアルタ」が入っていた新宿東口駅前の「新宿アルタ」が西口側から見えるようになり、広い空が広がっている。

 この地には、地上48階、高さ260メートルの複合施設がオープンする予定だ。商業施設とオフィスを備えた建物となる。2029年度に竣工予定である。

 現在は建物が取り壊されたことで、非常にすっきりとした状態になっている。地下にある各路線の改札を結ぶ通路は複雑でも、地上はもうほとんど何もない、という状態だ。小田急百貨店の建物自体も大きかったが、それよりも大きな建物がこの跡地につくられる。

 道をはさんで反対側の「明治安田生命新宿ビル」も建て替えのため取り壊されており、ヨドバシカメラ新宿本店の全体像もよく見える。「いずれこのお店も建て替えとなるのだろうか?」と考えてしまう。

 新宿西口から南側へちょっと向かうと、こちらでもビル工事が進んでいる。京王電鉄とJR東日本が開発するビルで、地上37階、高さ225メートル。「新宿サザンテラス」に面している。

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