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画像生成AI、不動産業務にどう活用できる? 物件画像のクオリティーアップも

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月24日 15時55分

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画像生成AIは不動産業務にどう活用できるのか。写真はイメージ(ゲッティイメージズ)

 住まい探しにおいて、物件画像は欠かせない情報です。不動産ポータルサイトに掲載するためには、物件画像の撮影だけでなく編集、加工など追加操作が必要な場面があります。不動産DXの推進において画像生成AIを活用することで、作業の効率化や顧客満足の向上につながることが期待されています。

 本記事では、画像生成AIの基本から不動産業務への活用方法、そして利点について探っていきます。

●著者プロフィール:大武 義隆(おおたけ・よしたか)

アットホームラボ株式会社 代表取締役社長

アットホームに入社後、営業職・企画職などに従事。

2019年5月にアットホームのAI開発・データ分析部門より独立発足したアットホームラボにて、テクノロジー部門を統括し、不動産分野の課題解決に適したさまざまなAIモデルの企画を担当。23年4月より代表取締役社長に就任。

●画像生成AIで物件画像のクオリティーが上がる

 画像生成AIとは、テキストで指示をすると自動で画像や映像を生成してくれる技術です。すでに画像生成AIを利用したサービスが多数登場し、多種多様な画像生成が可能となっています。そして個人の利用だけでなく企業側の導入も進んでおり、社内業務で活用する例も多くあります。

 画像生成AIのサービスで実際の業務に活用できそうなのは、画像処理ツール 「Clipdrop」というサービスです。同サービスは、仏のAIスタートアップInit MLが開発。同社は2023年3月、画像生成AI「Stable Diffusion」で知られる英Stability AIに買収されています。

 Clipdropはメニューが豊富で画像生成はもちろんのこと、撮影した画像に対して編集もできます。例えば、撮影した画像内に写りこんでいる通行人や、看板に記載のある電話番号などを消すことができます。

 他にも、外観画像の天候を曇り空から青空に変えることができるため、物件画像のクオリティーアップにもつながります。無料で利用できるのでぜひ一度試してみてください。

●顧客は物件画像にどんな情報を求めているのか

 現在、住まいを探す上で不動産ポータルサイトを活用する消費者は増えており、アットホームの調査(※1)によると「不動産ポータルサイトで検索」する人は7割を超えています。不動産会社へ訪問する前にあらかじめインターネット上で物件の目星を付けていることが分かります。

(※1)オンラインでの住まい探しに関する調査 2023 賃貸編

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