1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

43年続く「リアルゴールド」 データを駆使した日本コカ・コーラのリブランド戦略

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月6日 11時44分

 かつては小容量の飲み物として展開していたリアルゴールドは、2010年代前半に大容量のペットボトル商品を発売。リブランドと同時に「リアルゴールド ウルトラチャージレモン(490ミリリットル)」をリニューアルし、レモン感を強めることで、普通の炭酸飲料のようによりゴクゴク飲めることを狙っている。

 一方で、昔ながらの栄養ドリンク的な小容量を求める愛飲者も多く、缶入りの「リアルゴールド」も同時展開している。缶入りのリアルゴールドは、160ミリリットルと190ミリリットルの2種類で展開しており、コンビニなどの小売店より、主に自販機で販売しているのも特徴だ。

 流通量は少ないながらも、発売以来の瓶入りの「リアルゴールド オリジナル」も展開。リアルゴールドブランドは現在、この3製品を主軸にしている。

 栄養ドリンク的位置付けからエナジードリンクを意識したブランド転換を狙っているリアルゴールド。競合商品がひしめく中、いかにして差別化を図るのか。実はリアルゴールドには、栄養ドリンクを競合に意識していた頃からの「ある究極の違い」があるという。河合ディレクターが明かす。

 「幅広い方々に手に取っていただけるように、リアルゴールドにはカフェインが入っていないのです。カフェインの代わりに、ハチミツ製造の杉養蜂園(熊本市)認定のローヤルゼリーエキス、高麗人参エキス、ビタミンB群、ビタミンCなどを配合することで差別化を図っています」

 2022年2月のリブランド以降、世代交代を図るべく、積極的なコラボ展開を見せている。同年5月には、X JAPANのYOSHIKIプロデュースの下、「リアルゴールドX/Y」を発売。「X」はロックの高揚感をコンセプトにガラナを配合、「Y」はクラシックの集中力をコンセプトにテアニンを配合した。競合他社のエナジードリンクとの差別化を図っている。

 さらに、キャラクターコンテンツとのコラボも進めている。2022年の前半は『週刊少年ジャンプ』で連載されていた人気マンガ『銀魂』で、日本コカ・コーラの公式アプリ「Coke ON」でコラボし、ミニゲームなどを展開している。後半からは同じく『ジャンプ』作品の『NARUTO』『BORUTO』とのコラボを展開し、コラボパッケージモデルも販売した。

 翌2023年は、主に1980年代に『ジャンプ』で連載され、2011年から『週プレNEWS』で連載が続いている『キン肉マン』とコラボ。「リアルゴールド」190ミリリットル缶と、「リアルゴールド ウルトラチャージレモン」でコラボパッケージモデルを展開した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください