5割が「転勤」に否定的 「会社に振り回されたくない」……就活生の本音は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月4日 8時0分
なぜ転勤に否定的なのか。2025年卒業予定の学生たちの本音は(ゲッティイメージズ)
就活生のうち、転勤を「否定的」に捉えた人は48.1%――。そのような結果が就活サイト「ONE CAREER」を運営するワンキャリア(東京都渋谷区)の調査で分かった。なぜ転勤に否定的なのか。2025年卒業予定の学生たちの本音は?
●「会社に振り回されたくない」学生の本音は
転勤に対して「否定的」と回答した理由については、「生活の方が仕事より大事」「ライフスタイルの変化がストレス」など、私生活を重視する価値観や、生活環境が変わることに対する嫌悪感を抱く声が寄せられた。
●「上昇志向」と「安定思考」 会社に求めるのは?
一方で、社風に「上昇志向」と「安定思考」のどちらを求めているのか尋ねた結果、全体の約6割に上る58.2%が「上昇志向に近い」「どちらかというと上昇志向に近い」と回答。多くの学生が仕事を通して成長を求めていることが分かった。
ジョブローテーション制について「肯定的」とした人は63.6%に上った。理由は「さまざまな領域を経験して自分の適性を見極めたい」「さまざまな業務を経験した方が自己成長につながる」といったコメントが見られ、業務を通じて自分に最適な職種や業務を見定めた上で、多様な経験を通じた成長を期待していることが分かった。
●インターンシップで経験した不快な思い
インターンシップにおいて、不快な思いを経験したことがあるかどうか尋ねた。「つまらなかった」「面白くない」など、コンテンツ内容の不十分さを指摘する声が多く見られた。中でも「複数日程のプログラムであるにもかかわらず、参加者に全てが委ねられていた」など、社員がコンテンツに介在していない上に、ハードワークを課すようなものであると、企業への印象が低下することが分かった。
不快な思いをした面接については「自分を理解しようとしてくれている姿勢を感じられなかった」「自分のガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を否定された」といったコメントが見られた。
調査したワンキャリアは「いずれも発言内容のみならず、口調・表情などから受けた感想であるため、面接官の発言内容・口調・表情などには十分な配慮が必要である」としている。
調査は2月17~25日にインターネットで実施。2025年卒の大学生428人から回答を得た。
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