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数億円の損失も! 従業員が「メンタルブロック」を起こす前に企業が取るべき行動は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月17日 7時10分

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従業員をメンタルブロックから守れ!

 皆さんはリモートワーク中、このような悩みに直面したことはありませんか?

・プロジェクトのアイデアが多すぎて、どこから始めればいいのか分からなくなった。

・メールやチャットツールでのコミュニケーションに疲れた。

・電話やビデオ通話がおっくうになった。

 これらの感情は「メンタルブロック」につながっていると考えられます。メンタルブロックとは、業務中に行き詰まりを感じ、業務をスムーズに進められない状態のことを言います。

 Miroが実施した調査によると、多くのビジネスパーソンが何かしらのメンタルブロックを経験しています。従業員のウェルビーイングに悪影響を与えるだけでなく、企業に数億円規模の時間損失をもたらしている場合もあるのです。

 本記事では、働き方の変化によって深刻さを増しているメンタルブロックについて、調査結果を交えて紹介していきます。

●全労働者の約8割がメンタルブロックを経験

 Miroでは、メンタルブロックが仕事にどのような影響を与えているかを理解するため、正社員として働く日本の知識労働者、1984人を対象に調査を実施しました。

 その結果、調査対象の79%がメンタルブロックを少なくとも年に数回経験していることが分かりました。また「毎日または毎週メンタルブロックを経験している」と答えた人は29%と、約3分の1が高頻度でメンタルブロックを経験していることが明らかになりました。知識労働者にとって、メンタルブロックは当たり前のように起こっているのです。

 調査対象者が「経験している」と回答したメンタルブロックのタイプは次の通りです。

・情報収集:必要な情報を適切なタイミングで見つけられない(23%)

・自己検閲:他の人に助けを求められないと感じている(21%)

・成果物への不安:業務が完了してもどのように結果を伝えるか不安になる、または完了したことを伝えられない(19%)

・意識散漫:多くの方向に意識が行きすぎて業務が進まない(18%)

・ツール過負荷:どのツールを使用すべきか分からない(15%)

 これらのメンタルブロックが起こるタイミングは、「業務の開始時」(39%)と「業務の中間」(37%)が約7割を占めています。「業務の終盤」で感じる人は10%と少数ですが、注目すべきは、15%が「業務のどの時点でもメンタルブロックが起こり得る」と答えていたことです。

●メンタルブロックによる損失は数億円?

 ビジネスパーソンは、メンタルブロックを克服するためにどれくらいの時間を費やしているのでしょうか。尋ねたところ、42%が「週に数時間」と回答し、26%は「1日に数時間」と答えました。驚くべきことに、7%は「1日のほとんどの時間」をメンタルブロックに費やしていたのです。メンタルブロックが従業員の生産性を低下させていることが明らかになりました。

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