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伝説のドキュメンタリー番組の仕掛け人が上梓した『ありえない仕事術』とは?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月25日 11時18分

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『ありえない仕事術 正しい〝正義〟の使い方』(徳間書店)

 「世に出ている『仕事術』なんて嘘ばっかりじゃないか」

 こう、いきなり投げかけてくるのが、テレビディレクターで作家の上出遼平氏が上梓した『ありえない仕事術 正しい〝正義〟の使い方』(徳間書店)だ。テレビ東京在籍時代に食をテーマにした“伝説”のドキュメンタリー番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」シリーズを手掛けた上出氏。マスメディアで10年間かけて培ったコンテンツ制作に必要な考え方を凝縮した書だ。

 ただ、この本に書かれているのはそれだけではない。仕事への向き合い方を論じた第1部から、第2部へと読み進めていくと、読者は「大いなる仕掛け」に直面することになる。多くの出版社から「仕事術」執筆の依頼を受けながら、全て断ってきたという上出氏が、あえて「仕事術」と冠したビジネス書を執筆した目的はどこにあるのか。話題作であり、問題作でもある同書執筆の裏側を聞いた。

●「仕事術の本を出すのはダサい」 カウンターになる書籍を

 『ありえない仕事術 正しい〝正義〟の使い方』のタイトルを見ただけで、その内容を言い当てられる人がいるだろうか。

 「はじめに」によると、上出氏はこれまでたくさんの出版社から仕事術の執筆依頼を受けながら、全て断ってきた。その理由を「世に出ている『仕事術』なんて嘘ばっかりじゃないか」と思っていたからだと打ち明ける。

 目次を見ると二部構成になっている。第一部のタイトルは“そもそも「仕事」とどう向き合うべきか”。第二部は“ドキュメンタリーシリーズ『死の肖像』”。第二部の最後の小見出しは“拘置所にて”となっていて、ますます内容が分からない。

 いったいどんな本なのか。ネタバレになるため全ては明かせないものの、上出氏は内容を次のように表現する。

 「第一部はストレートな仕事術です。テレビというマスメディアで10年間ほどかけて培ってきた、コンテンツ制作の経験や発想の方法を言語化しました。不特定多数の人に対してどのような文法を使えば興味を持ってもらえるのか、どうすれば伝わるのかを具体的に盛り込んでいます。第一部だけを読み込んで理解してもらえれば、企画書作りや商品開発にも使えるでしょうし、例えばYouTubeの視聴回数を伸ばしたいといった要望にも応えられるのではないでしょうか」

 続けて第二部についても教えてくれた。

 「第二部にはトリッキーな仕掛けを施しています。僕にとっての仕事術は、定型化されたジャンルを壊していくこと。既存の様式を壊していくことが新しい価値の創造だと考えています。これ以上詳しい内容を明かすのは避けますが、第二部には大いなる仕掛けがあって、今までの仕事術の本とは全く違うけれど、読み終わったときに確かに一つの仕事術の提示になっているのが『ありえない仕事術』です」

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