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食べ放題の「残してしまう」問題、どう解決? 「しゃぶ葉」が始めたユニークな方法

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月21日 6時30分

写真

しゃぶしゃぶ食べ放題で、食品ロスをどう削減するか

 しゃぶしゃぶ食べ放題のチェーン「しゃぶ葉」が、4月からフードロス削減を目指した「こまめどりプロジェクト」をスタートした。一般的に、食べ放題の業態では利用客がついつい注文しすぎて、食事を残してしまうケースも多いが、どういった方法を採用しているのか。そして、開始から1カ月でどういった反響があったのか。しゃぶ葉を運営するすかいらーくホールディングス(HD)の担当者に聞いた。

 同プロジェクトは、食べきれる量を少しずつ小まめに取ってもらうことを目的としている。

 利用客がきれいに食べ終わったテーブルの写真を撮影し、会計時にスタッフに提示するとドリンクバー110円券を提供する仕組みだ。通常、大人1人のドリンクバー価格は299円だが、次回以降の来店時にドリンクバーが110円で利用できる。

 食べ残しの判定基準についてはそれほど厳密に考えていないようだ。担当者は「プロジェクトに参加していただくことに意義があるので、基本的に写真を撮って提示していただければOKです。明らかに食べ残しが多い場合は、お席の確認などをするルールになっております」と説明する。

 食べ放題で大量に残した際、利用客に何らかのペナルティーを課すと宣言する飲食店も散見されるが、しゃぶ葉ではなぜ食べ終わったテーブルを撮影する方式にしたのか。この点については「利用客の手間があまりかからない」「残さず食べているか、従業員が判断しやすい」といったことを考慮したからだという。また、「良い食べ方をしていただいた方に感謝をお伝えすることを大切にしたい」(担当者)ことも理由だとしている。

●利用客の反応は?

 こまめどりプロジェクトに参加してるのは、お店を利用する全組数の3~4%だ。利用客が取り組みに参加したことをSNSに投稿したり、「子どもの食育に良い影響がある」といった声を同社に寄せたりしているという。

 すかいらーくHDは、グループ全体でさまざまな方法で食品ロス削減に取り組んできた。例えば、2020年には食べきれなかった料理の持ち帰りを推奨するため、「もったいないパック」を無料で提供するようになった(2023年から有料化)。デジタルメニューブックに「お持ち帰り容器」のボタンを設置したり、公式Webサイトに説明動画を掲載したりと、積極的にアピールしている。

 しゃぶ葉のチャレンジは始まったばかりだが、今後どれほど利用客の支持を得られるか。

【2024年5月21日午前10時15分、「もったいないパック」が2023年から有料化したことを追記しました】

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