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なぜ、3年で4回も値上げしたココイチが好調なのか 客単価1000円を突破、驚くべき“太客”の存在

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月22日 6時30分

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値上げしても好調のココイチ

 「ココイチ」の愛称で親しまれている「カレーハウスCoCo壱番屋」は、ご飯の量やルーの辛さ、そしてトッピングを自由に選べるカレー店で、カレーチェーンとして国内随一の規模を誇る。近年は短い期間で複数の価格改定を行ったことも話題になった。

 ココイチの客単価は既に1000円を超えているが、コロナ禍で悪化した業績がすでに回復しており、2024年2月期の売上高は過去最高を更新するなど好調だ。価格競争がシビアな飲食店において、ココイチの業績はなぜ伸びているのか。その理由を探っていこう。

●組み合わせは12億通り、自由度の高いメニュー選び

 あらためて、ココイチのシステムを見てみよう。メニューには「メンチカツカレー」「ロースカツカレー」「やさいカレー」など既にトッピングが決まったものもあるが、自分で辛さやトッピングを選ぶのが基本だ。

 「ポークカレー」「ビーフカレー」など、4種類のカレーやハヤシライスからソースを選び、次にライスの量を選ぶシステムとなっている。ご飯の量は300グラムが基本で、量とともに価格が増減する。例えば400グラムの場合、110円増となる。

 次に辛さを選んでいく。「普通」は一般的な中辛程度で、「1辛」は辛口相当。「2辛」「3辛」はそれぞれ1辛の2倍・4倍の辛さだ。5辛にもなると1辛の約12倍となり、最大で20辛まで存在する。

 最後に選ぶのが、トッピング。ソーセージや豚しゃぶといった肉類だけでなくイカなどの魚介類、野菜類からチーズ・納豆まで多種多様である。かなり自由度が高く、メニューの選び方は12億通り以上にのぼるという。

●3年で4回も値上げ 客単価は1000円超に

 近年、ココイチは人件費や原材料費の高騰から値上げを繰り返してきた。「ポークカレー(ライス300グラム)」の価格推移を振り返ると、かつては500円未満でワンコインに収まる金額だったが、2019年3月には505円へ上昇。さらに同年10月は、消費増税の影響で514円へと再値上げとなった。

 これで終わらず、2022年6月には547円へ、同年12月以降は591円になっている。3年で4回も値上げしているのだ。ポークカレーだけでなくトッピングも同様に値上げしており、かつて295円だったソーセージ(4本)は現在、316円で販売している。

 こうした戦略が功を奏し、ココイチの客単価は2023年2月期に初めて1000円超えを果たし、1018円となった。2012年度が850円ほどだったことを考えると、約10年で200円近くのアップセルを遂げている。試しに公式Webサイトで公開している「ココイチトッピングシミュレーター」を使うと、2品をトッピングするだけで1000円を超える価格感であることが分かる。

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