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京葉線ダイヤ改正、通勤時間などに「悪い影響」8割 千葉市が調査

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月23日 19時15分

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JR京葉線のダイヤ改正について、アンケート結果が公表された(画像は千葉市公式ホームページより)

 千葉市は5月22日、JR京葉線で今春行われたダイヤ改正の影響について、沿線住民に実施したアンケートの速報結果を発表した。主に通勤・通学などで京葉線を利用する1万3727人から回答があり、利用全般に対して「悪い影響があった」と回答したのは約8割に上った。

 JR京葉線は3月16日、通勤快速の廃止や快速の大幅な減便などを伴うダイヤ改正を実施した。

 今回のアンケート回答者の属性は「会社員」「会社役員」「公務員」が74.9%を占め、男性が60.4%、女性が39.6%。ダイヤ改正後の京葉線利用全般について「悪い影響がある」とした回答者は81.6%に上った。

●通勤時間が平均約15分増

 ダイヤ改正前後の通勤・通学時間(片道)について尋ねたところ、「全体」の平均ではダイヤ改正前が70.4分、改正後が85.2分となり、14.8分増加した。「内房・外房」エリアでは約20分の増加となり、影響の大きさが垣間見えた。

 回答者に具体的な影響を募ったところ、「通常の帰宅時間が30分遅くなった。朝夕とも混雑がひどくなった」(誉田駅利用・50代女性)、「都内から帰宅が遅くなることで予定を早めに切り上げたり、会議自体をキャンセルすることも増えた」(稲毛海岸駅利用・20代男性)など、通勤時間が長くなったことによる不便を訴える声が多く上がった。

 また、「介護認定を受けている親が居るので、この先仕事との両立ができるか不安」(鎌取駅利用・40代女性)、「退社後の保育園の時間が間に合わなくなった」(海浜幕張駅利用・30代男性)など、家庭の事情への影響を挙げる声も目立った。

 肯定的な意見も上がっており、「乗れる電車の本数が増えた」(葛西臨海公園駅利用・40代女性)、「通勤快速がなくなり、混雑が平準化したと感じる」(海浜幕張駅利用・50代男性)といった声が見られた。

●望ましい変化、1位は「快速の増便」

 望ましい変化について尋ねたところ、「通勤・退勤時間帯の快速の増便」が最も多く、74.7%だった。「通勤快速の復活」を挙げたのは56.9%で、千葉市民では51.5%、内房・外房エリアでは77.3%の結果となった。

 千葉市の神谷俊一市長は、「JR東日本へ要望してきたことが利用者の求めている内容であったと分かる結果だ。結果をJR東日本へ提供するとともに、引き続き協議を進めていく」とコメントしている。

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