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年収で現金利用とキャッシュレス決済に差 年収が低いほど現金派が増加

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月29日 18時0分

年収で現金利用とキャッシュレス決済に差 年収が低いほど現金派が増加

年収で現金利用とキャッシュレス決済に差 年収が低いほど現金派が増加

 マーケティング支援事業を提供するネオマーケティング(東京都渋谷区)は、全国の20歳以上の男女を対象に「新紙幣とキャッシュレス」について調査した。普段利用する支払い手段では、年収が低くなればなるほど現金利用者が増え、年収が高くなればなるほど利用するキャッシュレス決済が豊富になっていくことが分かった。

 普段利用する支払い手段で最も多かったのは「現金」で76.3%、次いで「クレジットカード」が73.3%となり、3位以下に差をつけた。現状ではまだ現金がやや優勢であることが分かった。

 世帯年収別(400万未満、400万~1000万未満、1000万以上)で見ると、年収が低いほど現金利用者の割合が高く、年収が高いほど利用するキャッシュレス決済が豊富になっていく様子がみられた。特に「電子マネー」「スマートフォン決済」「携帯キャリア決済」「オンライン決済サービス」の利用率で目立った。

 ネオマーケティングは「高収入者の場合、仕事やプライベートでの国内出張・海外渡航や、海外への送金を行う機会が多いことが予測される。そのため複数の支払い手段を用意したり、『PayPal』など海外へ送金できるオンライン決済サービスの利用が多かったり、結果として利用するキャッシュレス決済が豊富になっていったのかもしれない。またキャッシュレス決済のセキュリティ・使い過ぎへの不安や家計管理の煩雑さが聞かれるが、高収入者は十分に蓄えがあるためそこまで問題視しないのではないか」と分析した。

●普段の支払方法を性年代別で見ると?

 買い物などにおける、普段の支払方法について尋ねた。全体では51.8%と約半数が「キャッシュレス決済をすることが多い」と回答した。「キャッシュレス決済しかしない」と回答した最もキャッシュレス決済に積極的な層の割合は6.0%だった。

 「キャッシュレス決済しかしない」層を性年代別で見ると、20~50代においては女性より男性の方が高く、20代男性は11.0%と唯一10%を超えた。ネオマーケティングは「男性は女性よりも荷物を減らしたい人が多かったり、割り勘として相手に現金を渡すことがあまりなかったりすることもこの傾向と関係しているかもしれない」とコメントした。

 一方、60代以上で男女で大きな差が見られ、60代以上の男性は全世代の中で最も現金派(「現金でしか支払わない」「現金で支払うことが多い」の合算)が多く、32.0%だった。一方、60代以上の女性は全世代の中で最もキャッシュレス派(「キャッシュレス決済をすることが多い」「キャッシュレス決済しかしない」の合算)が多く、72.0%と差が見られた。

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