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ミスは許されない──経理の7割が「入金消込に課題」 効率化進まぬ実態は

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月28日 8時0分

ミスは許されない──経理の7割が「入金消込に課題」 効率化進まぬ実態は

入金消込業務に関する実態調査(写真AC)

 取引先からの入金金額と請求金額が正しいことを確認し、仕訳として反映させる業務「入金消込」。手間がかかる印象が強い業務だが、経理職においても人手不足が顕著となる中、現場はどのような課題を抱えているのか、Sansanのインボイス管理サービス「Bill One」が調査を実施した。

●「入金消込に課題」 その実態

 入金消込業務について、1社当たり平均で月間2524件発生していた。また、従業員数が1001人以上の大企業の平均件数は5441件に上った。業務の所要時間は、全体では月平均173時間となった一方、大企業では平均446時間に上った。

 入金消込業務において「課題を感じている」とした人は71.7%に上った。入金消込に関して最も課題と感じている項目について、特に多く挙げられたのは「振込名義人と請求先名の突合に手間がかかる」で24.2%に上った。

 以降は「複数件の請求分を合算して入金された場合の確認が困難」(19.4%)、「顧客からの一部入金や過不足金の発生時の対応が困難」(17.6%)と続いた。

 具体的には「月末に件数が一番多く、処理にとても時間がかかる」(卸・商社)、「件数が多く、かつ紙ベースの業務が続いているため効率化できていない」(製造・メーカー)といったコメントが寄せられた。入金消込業務の件数の多さが経理担当者の負担になっていることがうかがえる。

 また「ミスが許されないため、丁寧に処理する必要がある」(IT・情報通信)、「間違いがあってはならないし、相手があることなので対応に気を使う」(製造・メーカー)など、業務の性質上、ミスが許されないため特に注意しながら対応しているというコメントも見受けられた。

 入金の確認方法については、88.0%が「目視で確認を行っている」とした。

 保有している入金用の口座数は平均17.3件だった。複数の入金用口座を保有している理由について、最も多かったのは「用途ごとに区別をするため」で38.3%。以降は「顧客ごとに専用の口座を使い、入金の識別を容易にするため」(32.1%)、「顧客ごとに口座を分け、入金の識別を容易にするため」(30.3%)となった。

 調査は4月16~19日にインターネットで実施。請求書を取り扱う業務を担当する経理担当者690人から回答を得た。

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