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「タリーズの紅茶店」じわじわ増えて30店舗に 客単価が高い理由は?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月6日 6時5分

 ドリンクは、タリーズコーヒーで提供するメニューも8~9割取りそろえている。つまり、通常店のメニューに紅茶メニューが上乗せされているわけで、そのぶんオペレーションは大変になるそうだ。

 スイーツは、フランス五つ星ホテルでシェフを務めた毛利将人氏が監修したオリジナルメニュー5種類をそろえる。注文を受けてからソースやホイップを盛り付ける一手間を加えるなどの工夫もあり、タリーズコーヒーのスイーツより100円ほど単価が高い。

●店内はやや広め、駅ビルや商業施設に出店

 実際に「&TEA KITTE丸の内店」へ足を運んだところ、筆者が訪れたことがあるタリーズコーヒーの店舗よりも広くて明るい印象を受けた。

 本間氏は「&TEAでは一定の広さを確保しており、1人席よりも複数人で座れる座席を多くつくりました。また、くつろぎやすいようにナチュラルな風合いの木材を増やして明るいデザインにしています」と説明した。

 「特に若年女性のお客さまにお越しいただきたい考えがあり、駅ビルや商業施設の女性が集まるフロアを中心に出店しています。実際、女性のお客さまが買い物の合間に立ち寄ることが多いようです」

 &TEAは新規出店するケースが多いが、4月17日にリニューアルオープンした「アトレヴィ巣鴨店」など、通常店をリニューアルして業態転換している店もある。

 「現在、北海道から沖縄まで30店舗に広がっていますが、出店できていない都道府県もあります。タリーズコーヒーは現状、47都道府県に出店しているので、&TEAもゆくゆくはそうできればと」

 出店のハードルとしては、「テナントの意向を汲(く)む必要がある」「タリーズコーヒーと比較してメニュー数が多く、オペレーションが複雑になる」などが挙げられるそうだ。

●タリーズコーヒーより客単価が高い

 &TEAの効果を尋ねると、タリーズコーヒーと比較して客単価が1~2割ほど高いという。紅茶メニューをトールサイズのみで提供していることに加え、「スイーツ」と「季節限定メニュー」の売上構成比率が高いことが起因するようだ。

 「飲み物と一緒にスイーツを注文される方の比率が高いですね。週末のティータイムが最も混み合う傾向があり、そういったタイミングでスイーツの注文が増えています。また、季節限定商品の売上構成比率もかなり高いですね」

 スイーツは3カ月ほどの周期で、既存メニューとの入れ替わりで新商品を発売している。現在のラインアップで人気のメニューは、「&TEA ミルクレープ ヴァニーユ with T’s アイス」(660円)と「&TEA ルラード カラメッラwith ブルーベリー」(650円)の2つだという。

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