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売れ筋コスメの「国産回帰」が顕著に 今も韓国メークが流行っているのに、なぜ?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月7日 12時0分

売れ筋コスメの「国産回帰」が顕著に 今も韓国メークが流行っているのに、なぜ?

@cosmeベストコスメアワード2024 上半期新作ベストコスメ(発表会にて編集部撮影)

 美容系総合ポータルサイト「@cosme」を運営するアイスタイル(東京都港区)は6月6日、「@cosmeベストコスメアワード2024 上半期新作ベストコスメ」を発表した。同アワードは、@cosmeに寄せられた口コミ投稿をベースに、消費者が実際に支持している商品をランキング化したものだ。そのうち「上半期新作ベストコスメ」は、2023年11月1日~2024年4月30日に発売された新商品が対象となっている。

 総合大賞を獲得したのは、アテニア(横浜市)のクレンジングオイル「スキンクリア クレンズ オイル アロマタイプ」(1980円)だった。2016年に発売された同商品は、メークや日焼け止めをきちんと落とす機能性の高さと、とろみのある質感や柑橘系の香りといった使い心地の良さから人気となった。

●リニューアルに成功、リピート率36%に

 昨年11月にはリニューアルを実施し、肌のごわつきを解消する成分を追加。併せて、110円の値上げを実施した。

 商品によってはリニューアルに失敗し、売り上げが悪化するケースもある。しかし、同商品はリニューアル後の売り上げがリニューアル前比150%にアップし、リピート率は36%を記録した。@cosmeで販売する全商品のリピート率が平均20%であるのに対し、リニューアル後も高い人気を維持。累計販売本数は1900万本(2024年5月15日時点)を突破している。

 2位にはコーセーが展開するコスメブランド「コスメデコルテ」の定番商品「ルース パウダー」(6050円)がランクイン。メークの仕上げに使うフェイスパウダーとして、人気の高い商品だ。

 3位はロージーローザ「マルチファンデパフ 2P」、4位はKANEBO「ルージュスターヴァイブラント」、5位はルルルン「ルルルン ハイドラ EX マスク」となった。

●化粧品業界に「国産回帰」の動き

 トップ10の商品をメーカー所在地別に見ると、ある傾向が見えてくる。10商品のうち、9商品が国産ブランドなのだ。アイスタイルは2017年から上半期ベストコスメアワードを発表しているが、「今回ほど国産ブランドがランクインした年はなかった」(アイスタイル リサーチプランナー)という。

 国産ブランドがランキングをほぼ独占した背景に「値上げ」が挙げられる。原材料の価格高騰や円安による輸入コストの増加により、ディオールやシャネルといった外資系ブランドのコスメが相次いで値上げを実施した。@cosmeに寄せられた口コミでも、「値上げする」というワードの出現率が昨対比2.1倍と大きく増加したという。

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