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湖池屋“究極のポテチ”が好調 まずは「安さ」からの決別、その後どうなった?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月11日 6時0分

 それが「KOIKEYA FARM」プロジェクトで、「おいしいじゃがいもだから、おいしいポテトチップスになる」という思いのもと、原料となるじゃがいもを育む畑から商品になるまでの過程をトータルコーディネートする取り組みだ。

 同プロジェクトのブランドマネージャーを務めるマーケティング部の矢野匠さんは、「国産じゃがいもの価値向上を目指している」と語る。

 湖池屋のポテトチップスに“適した”じゃがいもはどれか。海外に足を運んで星の数ほどある種類から見つけ出し、それを日本の土壌に合うよう育てていく。日本でポテトチップスに加工できるまで、おおよそ4世代は育成する必要があるという。

 時間と手間のかかる作業を繰り返した結果、湖池屋だけのオリジナルブランド芋を使用したポテトチップスが誕生した。「消費者にダイレクトに伝わるのは『味』。そこに、とことんこだわった。オリジナルブランド芋を使用していることが買う理由となれば、売り上げや認知率に応じて農家の方々へも還元できる」(矢野さん)

●第1弾は先行予約分が初日に完売

 「KOIKEYA FARM」は、佐藤社長の肝いりプロジェクトとして2017年からスタートした。6年の歳月を経て、2023年12月に第1弾となる「黄金の果肉 北海道産 帆立と昆布とオホーツクの塩」「黄金の果肉 青のりの王様 すじ青のり」(いずれも参考小売価格180円前後)を発売した。

 原料となるオリジナルブランド芋「黄金の果肉」の生産量の関係から数量限定で販売したところ、先行予約分は初日に完売。その後の店頭販売も好調だったという。「リピートでの購入も多く、味を高く評価いただけた」(矢野さん)

 そして、第2弾として「白金ダンディ 平釜の塩と九州産柚子」と「女神のえくぼ 香る焼きあごと青のり」(いずれも参考小売価格160円前後)を8月5日より発売する。

 原料には、果肉の色味などの特徴から「白金ダンディ」と名付けたオリジナルブランド芋を使用。販売数量は、全国の一般スーパーが取り扱える程度のボリュームを予定しており、前回を超える売り上げを見込んでいる。

 2024年秋からは「黄金の果肉」「白金ダンディ」の通年販売も予定している。2026年には、オリジナルブランド芋を使用した世界最高峰のポテトチップスの商品化に挑むという。

 今後について、広報部の伊藤さんは「高付加価値戦略を推進しつつ、スナック菓子を『食』に近いものにしたい。今までのスナック菓子という領域から進化できるようチャレンジしていきたい」と語る。

(カワブチカズキ)

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