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「フルリモートだが、仕事の満足度は低下」 なぜ起こる?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月3日 6時40分

「フルリモートだが、仕事の満足度は低下」 なぜ起こる?

バックオフィス業務に関する調査を実施した

 2023年5月のコロナ5類移行から1年以上が経過。出社にフルリモートにハイブリッドと、さまざまな働き方を各社が模索している。

 そんな中、5類化移行前から「フルリモートをしている」層の仕事への満足度は意外な結果となった。「満足度は変わらない」「以前よりもかなり不満がある」と回答した割合が7割を超えたのだ。5類化移行に「テレワークの比率が増えた」層では満足度が向上している。なぜ、このような違いが生まれたのか?

 財務・会計システムおよび経営情報サービスの開発・販売を行う、ミロク情報サービス(東京都新宿区)が実施した「バックオフィス業務に関する総合調査」から、そのワケを考えていく。

 まず、5類化移行のテレワーク実施率を見ていこう。28.5%の人がコロナ5類移行後、テレワークの比率が「もっと増えた」(5.3%)、「やや増えた」(23.2%)と回答した。一方で「やや減った」(10.8%)、「かなり減った」(9.4%)は合計20.2%で、テレワークが「増えた」企業の方が目立つ結果となった。

 回答者の属する企業を従業員規模別に比較すると、テレワークの比率が「増えた」層は、2000人以下の企業に多く見られ、2001人以上の企業では減少傾向にあることが分かった。

 「この1年間の仕事への満足度の変化」も調査した。テレワークが「もっと増えた」「やや増えた」と回答した層は「以前よりも仕事に満足している」との回答が多かった。

 一方、5類化以前からフルリモートで働いている層の満足度は「変わらない」(57.1%)、「以前よりもかなり不満がある」(14.3%)と70%以上がマイナスの評価を下した。

 「テレワークが増えた」層と「フルリモートで働いている」層の満足度には、バラつきがあることが分かった。なぜ、満足度に違いが出るのか?

●「満足度」のギャップ 何が要因?

 「フルリモートで働いている」層の意見を分析したところ、「以前よりも満足できている」人は、全員が「業務効率化できている」(100%)と回答していることが分かった。

 「テレワークが増え、かつ満足している」という105人に「デジタル活用による業務効率化の傾向」を尋ねると、約8割が「効率化できている」(非常に効率化できたと思う:17.1%、多少は効率化できたと思う:62.9%)と答えており、全体の傾向(52.8%)を大きく上回った。

 ミロク情報サービスのグループ会社であり、組織・人事コンサルティングサービスを提供するトランストラクチャ(東京都千代田区)の坂下幸紀氏は「従業員の満足度向上につながる『デジタル化の推進』と『柔軟な働き方』について、個々の社員がポジティブに受け止めていける文化、風土づくりが重要」とコメントしている。

 調査は、財務・経理・人事・総務・労務などバックオフィス業務に関わる20~70歳の男女445人を対象にインターネットで実施した。期間は2月19~20日。

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