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任天堂「9年ぶり」の後継機はどうなる? VR、生成AI……未来のゲーム機を考える

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月18日 8時10分

任天堂「9年ぶり」の後継機はどうなる? VR、生成AI……未来のゲーム機を考える

Swichの後継機はどんなものになるか?(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

 任天堂は5月7日、公式XアカウントでNintendo Switch(以下、Switch)の後継機種に関するアナウンスを今期中に行うと発表した。2015年3月にSwitchを発表して以来9年ぶり(発売日から数えると約7年2カ月ぶり)となる。

 これほどの期間が空いた背景としては、いまだ根強いSwitchの人気、世界的な半導体不足、ゲーム市場の変化など複数の要因が推察される。特にゲーム市場の変化は任天堂の判断に大きな影響を与えているのではないか。

 任天堂は次世代機でどのようなゲーム体験をもたらそうとしているのか。昨今のゲーム市場の変化や、技術的なトレンドを材料に考察したい。

●ブランクは過去最長に

 これまで、任天堂の据え置きゲーム機は5~6年ごとに新型機が投入されていた。過去最長のブランクはファミリーコンピュータからスーパーファミコンまでの7年4カ月だ。競合であるプレイステーション(PS)シリーズをみると、PS3からPS4、及びPS4からPS5までのブランクがそれぞれ約7年。Nintendo Switchから次世代機までのブランクは、それらを超えて過去最長になる公算が高い。

 Switch発売以降、ゲームを取り巻く環境変化は過去に例を見ないほど大きかったといえる。スマホゲームの台頭、協力プレイの増加に伴うコミュニケーション機能のニーズ、中国系ソフトメーカーの急成長、要求スペック上昇などがそうだ。いずれにせよ、期間が空いたことの真相は公式発表を待つしかない。

 これまで任天堂のゲーム機は、多くの新しいゲーム体験を提供してきた。家庭用ゲーム機市場を作り出したファミリーコンピュータ、携帯ゲーム機を定着させたゲームボーイ、二画面とタッチ操作を搭載したニンテンドーDS、ゲームに触れていなかった人を多く取り込むきっかけとなった、モーションコントロール搭載のWii、据え置き型と携帯型を統合したSwitchなど、任天堂はさまざまな形でゲーム体験、ゲームの楽しみ方を再定義してきた。次世代機ではどのようなゲーム体験が実装されるだろうか。

●VR・ARとの相性は

 注目される新技術として、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)関連技術の進化が挙げられる。2016年の米メタ・プラットフォームズ(旧:フェイスブック)によるOculusシリーズ発売以降、家庭向けVRゲーム機も普及しつつある。

 任天堂も、過去にバーチャルボーイ(1995年)やNintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit(2019年)でVR表現へ、ニンテンドー3DSのARゲームズ(2011年)でAR表現に挑戦している。

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