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“孫正義流”ChatGPTの使い方とは? 「部下と議論するより面白い」

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月30日 12時31分

 「ぐるぐるぐるぐるディベートさせて、 コンセンサス(意見が一致)ができた時には、その状態はコンセント(同意)という状態。そのコンセントが取れるまでは、僕の目の前で意見を戦わさせます。めちゃくちゃ面白いです。ものすごい有益です。部下と議論するよりも、見ていたら面白いという感じ(笑)。やり出したら止まらないですね」

 来たるべき世界では、いちいち自分でこのようなインプットをしなくても、人間とASIが対話をする時代が訪れるのではないかという。

 「(例えば)眼鏡みたいなものをかけていたら、自分と同じように、過去にしゃべった会話、過去に会った人、過去の会議など全てを理解してくれる。その上で、もっとコメントを言ってくれる。アドバイスしてくれる。そういう状態になるでしょうね。もう敵わないですよ。 ただでさえ(人間の)1万倍くらい賢いのに、日々刻々とデータをアップデートして、頭脳のレベルアップをする。もう生活の中で完全に融合している世界が来る」

 孫氏は、将来的に「一人一人が自分のエージェントを持つようになる」とも指摘した。そのエージェントと、健康や投資、日常生活についても話すようになるという。

 「自分にとってのパートナーであり、メンターであり、師匠であるような、そういうパートナーを、仮想空間の中に1人で何人も持つ形になるんじゃないかと思います」

●OpenAIに「1兆円出資」を検討した過去も

 孫氏はChatGPTを運営する米OpenAIに、かつて1兆円の出資を検討していたことも明かした。

 「僕は決意していたんです。(OpenAIのCEO)サム(・アルトマン)もほぼその気になっていた。でもサムはやっぱり仲間とも話をしなきゃいけないし、彼も迷っていた。僕は心を決めていたんですけどね。でも結果的にサムは、Microsoftの方の1兆円を受け取ることに決めた。正しい判断だったと思いますよ。やっぱりMicrosoftは世界一の会社ですからね。販売網も技術力も資金力も持っていますから」

 その上で孫氏は「逃した魚は大きいが、語っても仕方がない。それよりも今から」と話し、現在は複数のパートナーと共にASI実現に集中していると語った。

(アイティメディア今野大一)

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