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Google内部文書漏えい、やはり零細サイトは大手に勝てないのか? 明かされた5つの秘密

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月28日 11時10分

 Googleの広報担当者は過去にこのサンドボックスの現象について認める一方で、ランキングに関係する指標の存在は否定していました。しかし今回の情報漏えいによって指標が存在していたことが明らかになり、ここでも過去の発言との矛盾が生じています。

 もし、この「hostAge」の指標がランキングに使用されていれば、新しいドメインサイトにおいて比較的早くユーザーの信頼を集めやすい大手サイトが有利で、ユーザーの信頼獲得に時間を要する中小や新興の新しいドメインサイトは、公開直後の競争においてはやや不利な面があります。

●秘密3:小規模な個人サイトは特別扱い

 続いて注目したいのは、「smallPersonalSite(小規模な個人サイト)」という指標です。

 小規模な個人サイトの定義は不明ですが、専門家の間で推測されていたフラグが存在しており、これによりGoogleが意図的に小規模な個人サイトを特別扱いしている可能性があることが分かりました。

 内部ドキュメントの情報だけでは小規模な個人サイトがSEOで有利か不利かの判断はできませんが、もしこの指標がランキングとして使用されていれば、小規模な個人サイトは何らかの基準に応じて検索順位が上下している可能性があります。

●秘密4:経験・専門性・権威性・信頼はさほど重要ではない?

 次に注目したいのは、経験・専門性・権威性・信頼(「E-E-A-T」と呼ばれる指標)がさほど重要な指標ではない可能性があることです。

 かねてよりGoogleの広報担当者はこの指標のランキングの使用を否定してきましたが、内部ドキュメントにおいても、Googleマップのレビューへの貢献に関する簡単なものと、E-E-A-Tの要素として著者情報を認識している、という2点以外は目立った情報が確認できませんでした。

 E-E-A-Tが高い小規模サイトよりも、低い大手サイトの方が検索上位に表示されているケースは度々起こっています。そして、内部ドキュメントでほとんどE-E-A-Tについて記載されていないことからも、E-E-A-Tは確かにランキング要因ではなく、小規模なサイトが大手サイトに勝つ要素となるほどの重要な指標ではないことが推測できます。

●秘密5:ブランドの重要性

 最後に注目したいのは、Googleはブランド名、公式サイト、関連するソーシャルアカウントなどを認識し、ランク付けやフィルタリングに使用している可能性があることです。

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