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ドンキはなぜ「もったいない」精神の缶詰を開発したのか ほとんどの人が捨てていた汁を、別の汁に変更したワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月30日 6時15分

ドンキはなぜ「もったいない」精神の缶詰を開発したのか ほとんどの人が捨てていた汁を、別の汁に変更したワケ

どんな缶詰なのか(提供:ゲッティイメージズ)

 ドン・キホーテが独自開発したフルーツ缶詰の存在感が増している。2021年、PB「情熱価格」のシリーズとしてみかんの缶詰を投入したところ非常に好調だったため、ラインアップを拡大。フルーツ缶詰カテゴリー全体における売り上げの7~8割をこのシリーズが占めるまでになった。アイテム数を増やす一方、SDGs実現につながるような商品も発売している。

 その商品とは、シロップではなくジュースで満たされた缶詰で、みかんやパインなどを用意している。パイン缶には、砂糖不使用のパインジュースと、厚切りカットした1.5個分のパインを入れた。ジュースには、これまで有効利用されてこなかったパインの芯を絞ったものも入っている。

 なぜ、こうしたジュースを使用しているのか。商品開発担当者は「『飲むのは健康に悪そう』という理由で、缶詰のシロップは捨てられることが多かったと思います。これはもったいないことです。また、味には問題ないのにさまざまな理由で捨てられていた端材を有効活用したいと考えました」と説明する。

 缶詰のパッケージには、価格の安さをアピールする「ありえ値え!」と、「ジュースと果肉が2度おいしい」というコピーがある。単なる安さだけでなく、ジュースとしても楽しめる点を訴求している。こうした工夫は特に、子どものいる家庭から支持されているという。

 食品ロス削減の観点から、これまで有効活用されていなかった原材料を用いた商品が続々と登場している。例えば、大手コンビニでは、表皮にキズやシミがあったり、形が悪かったりといった理由で規格外となったバナナを活用したジュースなどを販売している。

 「もったいない」精神を反映したドンキのフルーツ缶詰は今後、どこまで支持を伸ばせるか。

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