1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「NHK受信料がいらない」チューナーレステレビ 山善があえて“アフターサービス”に注力するワケ

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月3日 8時0分

●激化するチューナーレステレビ市場、山善はどう戦う?

 異業種も参入するなど、競争が激化しつつあるチューナーレステレビ市場。しかし、チューナーレステレビは機能がシンプルであるため差別化が難しく、「安さ」を売りにするメーカーも少なくない。しかし、山善は安易に安売りせず、適切なアフターサービスを行うことで差別化を図る。

 「ユーザーは故障や不調が出たこと自体への不満よりも、そうしたトラブルに販売元が適切に対応してくれなかったことへ大きな不満を抱く傾向があります」と松島氏。同社は電話でのサポートセンターやメールでの問い合わせ窓口を設置しており、素早くかつ丁寧に対応することに注力しているそうだ。

 安売りはしないと言いつつも、チューナーレステレビは通常のテレビと比較するとはるかに安い商品だ。それなのになぜアフターサービスに力を入れるのか。それは、同社のチューナーレステレビの主要販路がECサイトだからだ。

 ECサイトを訪れる購入希望者の多くは口コミを確認する。口コミには商品自体の評価だけではなく、トラブル発生時の対応の良しあしも書き込まれるケースがある。丁寧なアフターフォローは差別化しづらいチューナーレステレビの評価を高め、次の購買者の獲得につながっているのだ。

 松島氏は、今後新たに開拓したい市場として、オフィス需要に着目している。チューナーレステレビはモニターとしても使用可能なため、オフィスでのニーズがあるのだという。「コロナ禍で縮小したとはいえ、オフィス向けはまだまだ大きい市場です。ここに本格参入できるかが今後の成長のカギだと考えています」(松島氏)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください