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解体された「中銀カプセル」活用のホテル、内装はどうなる?

ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月12日 11時18分

解体された「中銀カプセル」活用のホテル、内装はどうなる?

「中銀カプセル」がホテルに

 空き家・遊休不動産の再生などを手掛けるエンジョイワークス(神奈川県鎌倉市)は、4月9日~5月15日に募集していた「泊まれる中銀カプセル」デザインにおいて、4作品の採用が決定したと発表した。

 同社は2022年に解体された「中銀カプセルタワービル」のカプセル5つを「泊まれるカプセル」として再活用する事業を推進しており、2024年冬に横須賀市の「長井海の手公園ソレイユの丘」にて、宿泊施設「カプセルヴィレッジ」の開業を予定している。

 今回決定したデザインは、5つのカプセルのうち4つのカプセルの内装デザインとして採用され、残る1つはタワー現存時のオリジナルの内装となる。

●採用された4つのデザイン

 審査は中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトの前田達之代表とエンジョイワークスが共同で実施。小学生3年生から70代までの幅広い世代から集まった計62作品を対象とした。

 1つめは、YOTTO一級建築士事務所の石橋知美氏がデザインした「ハレとケ -日常を仕舞い、何も無い贅沢を楽しむ方丈-」。常にデジタル機器などに接している多忙な現代人が、「何もないぜいたく」を味わえるカプセルを提案した。

 2つめはデザイン事務所Moo-Flat designの代表で京都芸術大学非常勤講師の奥野幹氏が手掛けた「洞(うろ)」。大木にある洞は中に引き込まれるような魅力があることから、カプセルの持つ「ネスト」のような性質と洞の空間性を掛け合わせ、未体験空間への冒険心を刺激し、自然と一体となれる空間をデザインしたという。

●黒川紀章氏のメタボリズム思想を投影したデザインも

 3つめは、THIRDPROJECT代表の岸田佳晃氏、Studio the SUN共同設立者の井辺陽子氏、tombow architects設立者の小林佑輔氏がデザインした「Horizon Capsule - 風景を取り込むカプセルホテル -」。全溶接トラスによるシンプルな立方体のカプセルを、建築家・黒川紀章氏のメタボリズム思想を投影したアートとして展示することを試みたものとなる。

 4つめは鎌倉・逗子葉山エリアに特化した設計事務所・邸宅巣箱の早坂直貴氏、斧田裕太氏、中村一翔氏が手掛けた「Off Pod」。情報が届きすぎる時代に何も届かない場所でしか気付かない景色、思い出せない感覚、考えられないことがあるとして、「off」になる空間をデザインしたという。

●費用はファンドによる資金調達を予定

 開設にかかる費用は、同社が運営する地域活性ローカルファンド「ハロー! RENOVATION」で調達。事業に対する共感や応援、参加をコンセプトとし、一般の投資家だけではなく自治体や地域金融機関、地元企業から大手企業までさまざまなステークホルダーが事業に参加できる仕組みを設ける。

 2024年8月中旬からファンドによる資金調達を行い、その後、内装デザインの工事などを実施。2024年末から2025年1月ごろのオープンを目指すとしている。

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