「一部無人営業」の書店、杉並にオープン 万引きの懸念は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月18日 14時29分
日販、「あゆみBOOKS杉並店 supported by ほんたす」をオープン
日本出版販売は7月17日、無人運営を取り入れた書店「ほんたす」の2号店として、2024年秋に「あゆみBOOKS杉並店 supported by ほんたす」をオープンすると発表した。グループ会社のNICリテールズ(東京都千代田区)が運営する「あゆみBOOKS杉並店」(東京都杉並区)をリニューアルしての開業となる。
全国的に書店の軒数が減少する中、日本出版販売は持続可能な新しい事業モデルの実現を目指し、補充やメンテナンスを除き無人で営業する書店「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」を2023年秋にオープン。当初懸念された万引きなどの商品ロスもオープン以来確認されておらず、大きなトラブルなく営業を続けてきたという。
「あゆみBOOKS杉並店 supported by ほんたす」は、1号店で検証してきた省人化のノウハウを生かし、有人・無人のハイブリッド型営業を導入する。
具体的には、これまで1台設置されていた有人レジを廃止し、セルフレジ2台を設置。問い合わせには日版のサポートセンターで対応することで、スタッフがさらに丁寧な接客や売り場づくりを行えるようにするという。
午前10時~午後10時だった営業時間を延長し、早朝の8~10時と、午後10~12時の計4時間を無人で営業。無人営業時間には、LINEの友だち追加を通じて発行する会員証で入店の管理を行う。スタッフの確保が難しい時間帯に無人営業を取り入れることで、人件費をかけることなく顧客の利便性を向上させ、書店の収益改善も図りたい考えだ。
同社は無人営業を「人件費の高騰や後継者不足といった書店が抱える課題に対するソリューションの1つとして提案」し、書店経営の持続性に貢献したいとしている。
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