レジャー施設のチケット、値上げ傾向が鈍化 平均料金が最も高いジャンルは?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月23日 5時15分
主要レジャー施設の価格動向に変化(提供:写真AC)
主要レジャー施設で、チケット値上げの動きが鈍化している。帝国データバンクが調査結果を発表し、2024年にチケット料金を値上げする施設は33施設(17.4%)で、前年の61施設から半減したと分かった。一方で、駐車場代やアトラクション用の追加アイテム料金を値上げする動きや、子ども料金の値下げや無料化に踏み切る動きも見られた。
国内主要レジャー施設の入場料平均価格(大人1人)は1629円と、前年比で43円(2.7%)上昇した。2022~23年にかけての上昇幅(69円)と比べると、ペースは鈍化している。チケット料金の最高額は、東京ディズニーリゾートの「1デーパスポート」と、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「1デイ・スタジオ・パス」で、いずれも1万900円だった。
遊園地・テーマパークの多くが導入しているフリーパスの平均価格は4502円で、前年からの上昇幅は128円(2.9%)と、入場料の上昇率を上回った。帝国データバンクは「変動価格制の導入が進み、特に大型連休時の最高値引き上げが要因となった」と分析する。
ジャンル別にチケットの平均料金を見ると、最も高いのは「水族館」(2042円)で、調査開始以降初めて2000円を超えた。えさ代や電気代の高騰が影響し、値上げする動きが目立つ。最も低かったのは「動物園」(1381円)で、自治体・公営企業による運営が多いことから、機動的な値上げが難しいことがうかがえる。
値上げした施設の数が前年から半減するなど、値上げの動きは鈍化しているものの、電気代や人件費などのコストアップを背景に、値上げへと踏み切らざるを得ない施設も多い。値上げ圧力は続くとみられ、同社は「2025年以降も、チケット料金改定に踏み切る施設が再び増加する可能性がある」と指摘する。
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